とどちゃんの縁側でひとり言・・・。

日々の生活の中で見たこと感じたことを記録していきます。

36時間~後編~

2014-03-06 17:06:02 | 地元ネタ
いやぁ・・・困った・・・。

いや、ここまで来る段階でも、何度も114号を行こうか、それとも旧4を行こうかかなり迷いあぐねていた・・・。

でも、先にもお話したとおり・・・。

伏拝の坂は雪が降れば立ち往生するトラックが出るのは毎年の事。

続けて、大雪で高速が止まるのも毎年1度や2度はある事。

その時も、そして、あの震災で国道4号が土砂崩れで塞がって通行止めになった時も・・・。

過去にどんな渋滞に巻き込まれても日付をまたぐという事は無かったのですよ・・・。

それも、平日の仕事帰りなので、夕方6時頃職場を出てもその日のうちには着いたんです・・・。

そんな経験も毎年1度や2度はあるので、今回はお昼に職場を出たわけですし、しかも7キロですよ!7キロ!!

そりゃ遅くとも当日着くだろうと思いますって・・・。

どころが・・・。

予想に反して車は進まず・・・。

ただ、ガソリンも不安だったので、別な道を行くにしても、一旦ガソリン入れてからにしようと思ったんですね。

114号は山道ですし、旧4は1車線の広い道路でもないので、どちらを選んでも途中でスタックした時の事を考えるとガソリン入れてからの方が良いよねぇ・・・って事で。

若干最初の方に余裕かましていた事が災いしまして、なりゆき上というか、道なり上、一番近いのが渡利のスタンドになってしまいまして・・・。

スタンドに着いたのが、日付も変わった午前3時近く・・・。
ここで車に乗ってから初トイレ。ついでに缶のコーンポタージュを買いました。

もうね、この頃は携帯の充電も無くなってきてたので、メッセもツイートも言いっぱなしでした。
返事をもらっても返す余裕も無く、夫とは土曜日の夜8時頃に話しただけ。

ガソリンは入れたものの、まだ夜中の3時という事、携帯の充電が無くなりそうな事、114号、旧4どちらを選んでもスタックした時すぐには助けてもらえなさそうな事。(114号は車通りも少ない事も考えられ、道路状況も不安。山道でこの時間にスタックして連絡とりようない状況は今は避けるべきだろうと思った)(また旧4にも伏拝の坂はあり、こちらも道路状況が不安(交通量の多い国道4号よりは道路の雪も多いだろう)、スタックした時114よりは助けてもらえると思うが果たして車がどれくらい通っているか不明)

と、考えをめぐらせ、結果夜明けまであと数時間だし、その頃にはさすがに車も進むだろう、これだけ車がいれば何か起こった時助けを求めるのも他の道よりは良いだろうという結論に達し、このまま4号を進む事にしたのです。

3時ちょっと前にガソリンを渡利で入れて、そこから鳥谷野までさらに3時間近くかかり、いよいよ携帯の充電が赤ランプになりましたので、この後、夫に伝えるべき事をメッセしました。

とりあえず、充電がない事、今日は帰りたい事、子供達(にゃんこ)へのご飯よろしく。とメッセを送ったら充電切れちゃいました。

切れちゃうと言うか、一旦持ち直すのですが、すぐに充電してくださいの表示が・・・。

そして、ついに電源入れてもすぐシャットダウンしてしまうようになってしまいました・・・。

この6時頃鳥谷野に入ってから黒岩にたどり着くまでも長かった!!

ラジオでは20分置きに情報を流してるのですが、伏拝の立ち往生のトラッックは依然撤去されていない事。
さらに国道4号油井の辺りでもスタック車が多数出ていてこちらの撤去にも時間がかかってる事、高速は依然通行止めである事などの情報が繰り返し流されてました。

正直、一晩かかっても撤去できないってどういう事!?と思いましたよ~。

他の車だって昨日から並んでる皆さん。

かなり疲れの色が出てましたねぇ。

あまりにも進まないので、車はそのままで買い物やトイレに行く人もいました。

私はというと・・・。

もうね、帰る事しか頭にないからお腹も空かないし、トイレに行きたいとも思わないのよね。
それに、仮に車そのままで行った時に、前が進んじゃったりしたら後ろに迷惑がかかるし・・・。
だからと言って、店の駐車場に入ってまでという考えにもならず。

とにかく「帰る!」しか頭の中には無かったです。

チビチビと車は進み、黒岩の交差点に出てきたのが夕方も4時頃でしたかね?そこからいよいよ伏拝の坂を上る所までも1時間半くらいかかったかな?
ここからまた伏拝の交差点までが長かった・・・。

この先の交差点を左に曲がったら家に帰れるのに!!

もう、ここも全然進まない・・・。
ラジオでは相変わらず渋滞は少し縮まったものの二本松油井付近から福島市鳥谷野まで渋滞してると言うし、油井でスタックしてる車の撤去にまだまだ時間がかかりそうだと言うしでねぇ・・・。

精神的にかなり限界だったと思います。
いつも見慣れてる伏拝の坂の風景がぜんぜん見た事ない風景に見えるし、1時間もかけて数メートルしか進まないし、時々マジ泣きしてました。

「すぐそこなんです!そこの交差点曲がれば!!お願いですから!!帰して下さいよぉぉぉ~!!」

と、車の中で絶叫。

なんとかかんとか伏拝の交差点に来たのが夜も11時をまわった頃だったかな?

で・・・。

「やった~!!帰れる~!!」

と意気揚々と交差点を左に曲がり・・・。

・・・!!

・・・・・・!!!

・・・・・・・・・!!!!

なんじゃこりゃ~!!

な世界・・・。

雪の為に道路が国道より高くなってまして(積雪の為ね)。

そこに右往左往したであろう車の轍が無数に・・・。

うっかりするとここでスタックする!!

つ~かどこを走ったらいいの!?


ですが、もう帰りたい一心ですので、とにかく前進あるのみ!!とばかり車を走らせました!!

お尻を右往左往に振りまくり。

フロントも右往左往しながらハンドルを操作し。

こういうときはある程度車が流れてく方向に進ませた方が無難です。

後続車も帰りたいんでしょうね。だからといってビッタリ付いてくると焦るんですけど・・・。

「ちょっとまて!私も迷惑かけないように止まらないように走るから!!」と聞こえるはずもないのに後続車に言ったりして。

この時間でも桜台入り口でスタック車が2台おりましたが、ここで止まれば自分も危ういし、人も沢山いたのでそのまま家路へ。

時折横滑りをし、体勢を立て直しながらの愛車との格闘。勢いで行くしかありません。

さぁ!!

住宅地入り口まで着ました!!

ここで問題です!!

左折して住宅地に入るのが良いのか・・・?

坂から入った方が良いのか・・・?

夫から、車なんか入れないよ!と言われてました。

確かにここまで来る道も除雪はしていませんでした。

思い切って坂道から入る方を選択。

結果・・・。

残念!!

ハズレでした。

車が入ったらしい跡は途中までしかなく、後は人一人やっと通れるくらいの獣道・・・。

とりあえず、どうせ車も入れないので、ご近所さんの前に一旦車を置き、歩いて自宅へ・・・。

夫は今日も私は帰らないと思い、風呂に入る所だったらしく、夜中にガチャガチャと鍵を開ける音で2階から降りてきて・・・。

「うお~!!帰ってきたぁぁぁぁぁ~!!」

と、開口一番言ってくれました。

つ~か、どこを通れば家に車を持ってこれるのか、左折して入る方の道からは住宅も並んでおりますので、それでも車一台がやっと通れるくらいの道ができてましたが、私の車で大丈夫なのか?

という不安もあり、夫に運転してもらう事にしました・・・。

一旦いちいの方まで上がってUターン。

さあ、ここからは勢いで行くしかないんだ!!とばかりなんだかインディージョーンズ?に出てきそうな雪の壁の狭い通りをぐお~っ!!と勿論物凄いガタボコ道ですが(ここに来て死ぬかと思った(笑))走り・・・。

家の前T字路が・・・。

何故か雪がてんこもりありまして・・・。T字路が限りなくTに近いY字路になっていた為、スピードを落としたのがいけなかった・・・。

ここでスタック・・・。

ここまで一度もスタックしなかったのに・・・。

家を前にスタック・・・。

しかも、車を降りるにも雪で車幅ギリギリまで狭くなってる為、降りるのも一苦労・・・。

このままでもいいか!と思ったものの、ここを通る隣家がありますのでそうもいかず・・・。

まあね、家の前なのでスコップやら雪かきやら竹箒やらを持ち出して何とかカンとか家に入る事ができました・・・。


この時点で0時をとっくに過ぎてしまい・・・。

なんだかんだで7キロ約36時間の旅は終了したのでございます・・・。

家に入ってからというもの、何だか動悸が止まらず、目はショボショボして開けてられないし、

「あれ?今までなんでもなかったのにオカシイわ」

って感じでした。


夫から職場の人からも何度か電話があって、明日は山に住んでる人は休みになった事。

他の従業員も来れる人だけになった事。

等々・・・。

来いと言われても行きませんが・・・ってか行けませんが・・・。


とりあえず、お風呂に入り、ガソリン入れたときに買った缶のコンポタ以外何も口にしてなかった胃にアルコールを流し込み布団に入ったのであります・・・。


翌日・・・。


妹には家に着いた時点でメッセを送ってたのですが、9時半近くに・・・。

「今、着いた」と妹からメッセが・・・。

「は?何で今なんだ?旧道から4号に出たから私より少し前を走ってなかったっけ?」

と思っていたら電話が・・・。

聞けば途中でスタックしてしまい、何故か警察来るまで待ってろと言われ、ひたすら待ち続け朝の7時、今度は除雪車が来て通行止めにするからバックしろと言われ・・・。

仕方なく旧道に行くも、そこはかなり雪がひどく、並んでる車の人たちで道を作りながら何とか走り・・・。

それでも家まで距離があったので、松川駅に車を置いて歩いて帰ろうとしたら、駅には入るなと言われ・・・。

そのころは県道も少し車も流れてきたのでやっとこさ帰ってきたと・・・。

そういう意味では彼女も36時間かけての帰宅ですかねぇ?

いや~・・・。

震災の時も思ったけど・・・。

いろんな意味で経験ってしてみるものですねぇ・・・。

決していい思い出ではありませんし、あれから渋滞が苦痛で仕方ありませんが・・・。

もうね、家を出る時に「今日は帰れないかも」っていうくらい見て何となく予測できるんだから今度からは出勤しないよ。

万が一出勤したとしても早い段階で職場に泊まるか、ホテル探す。

後は、冬場はブランケットを車に常備。

携帯の充電器、ケーブル常備だわねぇ・・・。

でもなぁ・・・。

私、帰りたくなるんだよねぇ・・・。

そんな時は歩いて帰るよ。

だとすると、歩いて帰れる準備も常備しとかなきゃね・・・。

あ~・・・。

冬場は荷物が増えるなぁ・・・。

と・・・。

色々学んだ今回の大雪でした・・・。

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