


東日本大震災被災者の方々の為に祈ります。
あわれみ深い神様、あなたはどんな時にも私たちから離れることなく、
喜びや悲しみを共にしてくださいます。
今回の大震災によって苦しむ人々のために、あなたの助けと励ましを
与えてください。私たちもその人たちのために犠牲を捧げ、祈り続けます。
そして、一日も早く、安心して暮らせる日が来ますように。また、この震災
で亡くなられたすべての人々が、あなたのもとで安らかに憩うことができま
すように。主キリストによって。アーメン。
母であるマリア様、どうか私たちの為にお祈りください。アーメン。
。。。
新しいロザリオの祈りで祈ります。
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪びとのために、今も、死を迎える時も、
お祈りください。アーメン。
。。。
シグロ制作の映画「もんしぇん」。編の後半を見る。
「海」、海がテーマ。
「天草の海」、そこで生まれた物語。
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脈絡なく、アンソロジーをする。
“星は、進化によってHR図上を移動していく途中で、セファイド不安定
帯に入ることがある。そのとき、星の外層が振動を始め、セファイド型変光
星とかRRラリイ型変光星とかの脈動変星になる。これらの変光星は、ヘリ
ウム燃焼段階でセファイド不安定帯に入ったが、その不安定帯が主系列と交
わる所では主系列も脈動変光星となる。さらに、白色矮星の系列と交わるあ
たりには、白色矮星の変光星が存在する。“
(「星の進化」(斉尾英行氏著;培風館)
“海へ!
・・・ だが、この地上の異なる地域を結ぶ海と、その千変万化する豊
かな表情に、しだいに、こころを奪われるようになった。できれば、鯨のよ
うな優雅で頑健な肉体をもち、西も東もない海を泳ぎたい。“
(「時間の園丁」(武満徹氏著;新潮社)より)
“Hours are leaves of life.
And I am their gardner.
Each hour falls down slow .“
(「夢と数」(武満徹氏著;リブロポート)より)
“五月の或る夕、一雙の漁船が横風を受けてストックホルム多島海の南部、
茫々たる海面を走っていた。あの有名な三つのピラミッドのある島は青く
薄れ始めた。そして太陽が沈みかけると晴れた空に雲が出て来た。既に岬
々に海水が激しくぶつかっていた。“
“かなた、新しいクリスマスの星を目指して、航路は沖へ出て行った。己
が胎内に於いて生命の最初の閃光を点ぜしめた万有の母、生産と愛の無尽
蔵の源泉、生の本にしてまた生の敵なる、大海を越えて、彼方へ。“
(「大海のほとり」(ストリンドベルク著;斉藤しょう氏訳(済みません字が
出ません);岩波文庫)
“青
・・・青は体全体を覆い、磨いた瑪瑙のような眼を覆う、浜辺に打ち上げ
られて生き物は横たわる。蒙く、鈍く、ぽろぽろと乾いた青い鱗を零しなが
ら。その金属を思わせる青が浜辺の錆びた鉄を染めあげていく。青は打ち上
げられた手漕ぎボートの肋材の色。一叢の青い糸沙参の下で水が揺蕩う。“
(「ヴァージニア・ウルフ短編集」(西崎憲氏編訳;ちくま文庫)より)
“ただ私の心臓の鼓動が聞こえるのみだ。私は床に寝ながら、差し込んでく
る月の光で、私の小屋から同じ間隔を置いて植えられている葦を見ることが
できた。それは、昔の野笛で、タヒチ人のヴィヴォと呼んでいる一種の楽器
とでもいうべきものである。しかしそれは、昼のうちは沈黙を守っている楽
器だ。“
(「ノア・ノア」(P.ゴーガン著;前川堅市氏訳;岩波文庫)
“子供はやがてねむっても、
月のひかりは夜あけまで、
しずかにそこに佇ってます。
こわれ荷ぐるま、やぶれ傘、
一本はえた草にまで、
かわらぬ影をやりながら。“
(「金子みすゞ童謡集」(角川春樹事務所))
“放浪生活、またボヘミアン主義と呼び得るもの、音楽によって表現される
多次元の感覚を讃えること。リストを参考にすること。“
(「ボードレール全集Ⅱ」から「日記」(矢内伊作氏訳;人文書院)より)
“天使の名に似てエルで終わる言葉たち、
思いを寄せる大空と舐め楽しむ蜜蜂(ミエル)よ“
(「アポリネール傑作短編集」(窪田般彌氏訳;福武文庫)より)
“星
・・・ 彼は旅をする 彼はこの市を去った
青い小舟 そこでは大勢の子供たちが彼をパパと呼んでいた
七つの島を前にした静かな湾の奥で
ガスパールは歩いているそして米を茶をなつかしがる
夜は天の川を
彼が歩くのは夜に限るので
たびたび眼につく
だがガスパールは知っている
それを追ってはいけないと“
“ラインの夜
僕の杯は炎のようにわななく葡萄酒でいっぱいだ
足につくほど長いみどりの髪をくしけずる
七人の美人を月の中に見た
一人の舟子が歌いだすゆるやかな節を聴きたまえ“
“ミラボー橋
・・・手と手をつなぎ 顔と顔を向け合おう
こうしていると
二人の腕の橋の下を
疲れたまなざしの無窮の時が流れる
日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る“
・・・
日が去り 月がゆき
過ぎた時も
昔の恋も 二度とまた帰ってこない
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる
日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る“
(「アポリネール詩集」(堀内大学氏訳;新潮文庫)より)
。。。
銀河と海と生命と。そして、舟。
イメージのまま引用しました。
見終わって印象に残ったのが、その映像美と音楽。
殊に音楽。
ラストに流れる玉井さんの歌は不朽の名作。
石川セリさんを連想させる声質・歌。
強く心に残る。
他、銀河の様に鏤められた名曲。
クレジットされた中から、
“Psalm of the sea”
“脈動変光星”
“ドゥルグンナスティー”
玉井さんのオリジナル。
CD出てるかな?
。。。
西脇順三郎氏の“Ambarvalia/旅人かへらず”
詩が頭に流れだす。
また読みたくなった。
。。。
いい映画です。
是非、一度と云わず何度も見てください。
それだけの価値はあると思います。
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音楽は「リパッティ」を聴きながら書きました。
写真は、今年の小津映画祭。
出来上がりを見ると、わたしは完全にカメラ小僧でしかない!
と、ここで手落ちに気付く。
もう一つ引用。
翻訳の新潮文庫が手元に見当たらないので。
“When they enter they found、hanging
upon the wall、a splendid portrait
of their master as they had last
seen him、in all the wonder of his
exquisite youth and beauty.Lying
on the floor was a dead man、in
evening dress、with a knife in his
heart.He was withered、wrikkled、
and loathing of visage。It was not
till they examined the rings that
they recognized who it was.“
(From “The picture of Dorian Gray”
(contained in
“The Complete Works of Oscar Wilde”
(Perennial Library)))
。。。
飯田は寒いです。
昨日から新しい典礼年。今年はB年。
土曜から日曜に掛けてお御堂でカウントダウンをしようと
思いました。
「前晩の祈り」。
。。。
今日一日が皆さんにとって良い日でありますよう、
お祈り申し上げつつ。
また、この小文が皆様の何かの糧になりますよう。
主のお恵みが皆さんに豊かに御座いますよう、
主イエスキリストの御名によってお願い申し上げつつ。
主への賛美と感謝とともに。
2011.11.28. 乗倉記す