時のしずく

COCCOのフォトダイアリー

最近のいろんなこと  -美術展・映画- 

2014年08月07日 02時41分27秒 | 美術・工芸

いろんなことをブログに書きたいのだけれど、今、それどころじゃないです。でも書き残しておきたくって、とりあえずこんな感じでまとめておきます。

●『台北 國立故宮博物院 神品至宝』展---あこがれの汝窯

東京国立博物館で開かれている『台北 國立故宮博物院 神品至宝』展を見てきました。書や絵画、工芸品等たくさんあり、どれも貴重な作品ばかりでしたが、私は陶磁器を見るのに時間をさきました。大好きな汝窯の作品が来ていたからです。

世界に70点くらいしか残っていない青磁の最高峰「汝窯」。その中でも「青磁輪花碗」は可憐な形と美しい色で人気がある作品です。私も台北で何回か見たのですが、まさか東京でも見られるとは思っていませんでした。(台湾故宮博物院の収蔵品は台湾と中国の関係がデリケートなので今まで日本には持ち込めなかった)汝窯の歴史や美しさについて、自分なりにまとめたいし、今回、日本に来なかった「青磁無紋水仙盆」のことも書きたい。・・・もしかすると猫好き男子だったかもしれない乾隆帝とこの「青磁無紋水仙盆」の逸話のことを・・・。でも時間がありません(泣)

台湾・故宮博物院のHPはとても充実していて、日本語バージョンもあり、3Dで作品も見られるのでお勧めです。

青磁輪花碗


 


●映画『SAYAMA みえない手錠をはずすまで

5月に八王子で見た映画SAYAMA みえない手錠をはずすまでについて、ちゃんとした感想を何回か書こうとしたけど、思いがあふれてしまって、まとめきれませんでした。

だいぶ昔になりますが、被差別のまちづくり(地域計画)に係って、被差別に半年間住み、住民の方々と話し合いながら計画を作ったことがあります。その後もいろいろあって、差別の問題は私のそれからの生き方に大きく影響しました。映画を見ていて、いろんなことを思い出したり、今後のことを考えたり・・・。

映画のテーマでもある狭山事件の犯人とされた石川一雄さんの無実の訴え。このような冤罪を作ってしまう差別が本当に早くなくなってほしいと思います。この映画は家族愛や差別を受けた人々の温かさも素敵に描かれた明るい映画なので、差別のことを知らないというたくさんの人たちにも見てもらいたいです。

それに、私もこれからの人生をもっと昔のようにアグレッシブに生きたい。 『人に熱あれ!人に光あれ!』です。



●『ボストン美術館、華麗なるジャポニズム展』---久しぶりに印象派に胸キュン

世田谷美術館で『ボストン美術館、華麗なるジャポニズム展』を見てきました。

学生の頃、印象派の作品がとても好きでした。研修旅行でパリに寄った時には時間に限りがあったので、ルーブル美術館に行かずに印象派美術館(今のオルセー美術館の前身)にずっと居たくらいです。年齢を重ねるごとに欧米の美術への関心が薄らいできて、最近は印象派の絵を見ることもなくなっていたので、久しぶりでした。

この展覧会はボストン美術館で公開しながら修復したというクロード・モネの『ラ・ジャポネーズ』、その修復が完成したのがきっかけで開催されたようですが、この作品は確かに迫力がありました。これ1枚だけ見るだけでも価値はあると思いますが、日本の浮世絵や工芸品などとその影響をダイレクトに受けた印象派をはじめとする欧米の絵画、工芸品、写真の比較がとても面白く、出品数も多くって見ごたえもありました。(時間があれば、何に印象派の画家たちがインパクトをうけたのか等々をまとめたいです。私が写真を撮る上でも参考になる構図のこととかetc.・・・。でも、時間がない。)

今回、とても好きな日本の作品と印象派の作品を交互に見比べていたら、不思議なことに、印象派の風景画に学生時代に感じたのと同じ胸キュンを感じました。10代の頃の気持ちを思い出せて最高でした。


 

また、マグカップを買ってしまいました↓ 



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