徳川慶喜log~徳川と宮家と私~

徳川慶喜家に生まれた母久美子の生涯、そして私の人生。

私・井手純 〜徳川家とのおつきあい①~

2019-06-24 05:00:00 | 日記
ここで、徳川家との話も軽く触れておこう。

母の兄、徳川慶光家とは、高輪に越してから密接にお付き合いすることになった。
と、言うのも、私の住んでいた一軒家のとなりに元々住んでいたからだ。
会津松平家より嫁、和子を迎え3人のこどもがいた。
二人の娘と、長男の私と同い年の慶朝である。

小学生の頃は休みの日には、ほとんど徳川家に弟と遊びに行き、3人で遊んだ。
慶朝の母、和子様のことは”おたあちゃま”と呼んでいた。
とても優しい方で静かな方だった。
庭で”缶蹴り”をしたり縁の下に穴を掘って潜ったり、庭の木の上に小屋を作ったりしてよく遊んだ。
慶朝の事は”ともちゃん”と呼んでいた。
夏場は、おやつにいつも近くの団小屋から、かき氷の出前を取ってくれた。

徳川おてんば姫(東京キララ社)