情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

なぜ、霊を認めるべきではないのか?~個々の価値を尊重するために…

2007-02-19 23:38:17 | 有事法制関連
 戦争は人の命を犠牲にした外交です。政府が無策なときに戦争を行う羽目になるのです。しかし、個々人はなぜ国の利権争いともいえる戦争に協力することができるのか?それは戦争に協力する人にあの世への期待を持たせるからだと思う。霊に関する放送番組の問題が頭にひっかかりながら、次のような記述をみたとき、そう思った。


彼ら(保守主義者)は天上の神について話します。
私たち(社会民主主義者)は人びとの間にある神について話します。
【全ギリシア社会主義運動PASOK党首ゲオルギオス.A.パパンドレウ氏の社会主義インターナショナル議長就任のスピーチ(2006年1月30日、社会主義インターナショナルアテネ理事会】(『憲法は誰のもの』(福島みずほ・著)の孫引き。ここ←参照)

なぜ、彼らは天上の神について話すのか。それは天上の神が戦争で死んだ立派なあなたを救ってくれるとあなたを信じ込ませたいからだ。

霊がなく、この世で全てが終わりと認識したなら、戦争なんて馬鹿らしくてやってられない。自分が死ぬこと=自分にとってのこの世の終わり…。国が栄えようとも死者であるあなたには何の関係もない…。

霊がなく、この世で全てが終わりだと認識したならば、それでも死ぬかも知れない戦争に行ってくれと命令することができるのだろうか…。

霊に、あの世に、頼るべからず。頼れば、それだけあの世に近づく…。







★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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右翼と政治エリートの関係からファッショ化を解き明かす~梓澤弁護士の読書日記から

2007-02-19 23:11:22 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 梓澤和幸弁護士の読書日記に興味深い記述(下記引用)を見つけた。モブ (mobー暴徒)と堕落する政治エリートの関係から社会全体のファッショ化の起源を解き明かすというものである。NHK番組改編事件の判決にその深い意義が見られるという。確かにこの判決は、登場人物からしても、ファッショ化に向けた動きへの警鐘と言えなくもない。

■■引用開始■■

 次は池明観氏の 「日本の右傾化と日韓関係」 というタイトルのものである。
NHK番組改変事件の判決 (東京高裁07年2月29日) の評価の糸口を得ることのできた文章であった。
  池 (チ) 氏は、ハンナアーレントの著作 (全体主義の起源 みすず書房) をひいてモブ (mobー暴徒) と社会全体のファッショ化の関連を説く。

  日本でいうと右翼団体と政治エリート、知的エリートの関係である。

  「──このように考えてみれば、今日の日本の右傾化について思い当たる節が少なくないのではなかろうか。「新しい教科書をつくる会」 の声は、最初は 「あらゆる階級的脱落者」すなわち日本の正常な社会領域では受け入れられない者たちのあまり問題にならない憤懣の声と考えられていたかもしれない。中略 しかしそれが資本と結び、政治勢力となって無視できないものとなっただけでなく衰退期に入った政治勢力がそれにたよるようにまでなってくるのである。このような道筋はかって (の) 戦前の日本の右傾化と今日の右傾化においてほとんどかわらないものといわねばならない。(世界憲法論集 413ページ)」

  ある概念を獲得するとそれですうっと何かが可視的になるということがあるものである。これを私は内田義彦先生の 「作品としての社会科学」(岩波書店) から学んだのだが、池明観氏の論稿は目の前をすっと明るくしてくれるものであった。

  NHK事件判決の意義、とくに放送局の幹部らが官邸の副官房長室で安部副官房長官と会い、政治家の従軍慰安婦問題についての持論を聞き、公正中立の立場で放送すべきとの指摘を聞いてから後、番組がぼろぼろと崩壊してゆくさまを詳細に認定したくだりの評価のうえでこの指摘を生かせると思った。

■■引用終了■■









★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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「閣僚や官僚は首相への絶対的な忠誠や自己犠牲の精神が求められる」~じゃぁ、閣僚は不要だね

2007-02-19 07:47:31 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
読売新聞によると、【自民党の中川幹事長は18日、仙台市で開かれた宮城県連大会で講演し、「(閣議前に)首相が入室した時に起立しない、私語を慎めない政治家は美しい国づくり内閣にふさわしくない。自分を最優先する政治家は内閣や官邸から去るべきだ」と訴えた。 また、「閣僚や官僚は首相への絶対的な忠誠や自己犠牲の精神が求められる」と強調した】という。

そうだとすると、閣議なんていう議論は必要ないから総理大臣からメールででも指示してもらえば?そうか、メールなんて使えないだろうから、耳に首相からの命令が入るようなホットライン携帯電話でもつけたらどうですか?

というか、もう閣僚(大臣)なんていらないじゃない。官僚に行政各部門のトップをさせ、総理大臣が命令する…。

そもそも、議論をすることと自分を最優先することとはまったく違う。一体、どこの国の与党幹部の言葉かと疑うような発言だ。

 「美しい国づくり内閣」が何を志向しているか、よく分かるねぇ…。






★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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