情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

編集権はどこにあるのか~NHK番組改編事件判決から考察してみませんか?

2007-02-24 21:10:02 | メディア(知るための手段のあり方)
 「編集権を行使するものは経営管理者およびその委託を受けた編集管理者に限られる」~どこの国の話かっていう感じだが、日本の話(ここ←参照)。日本では長らくそう言われてきた。しかし、それでよいと思っている現場の記者はいないと思う。

 NHK番組改編事件判決は、じっくり読むと、編集権のあり方を示唆した判決であることが分かる。現場に編集権がなければ、一体どのような記事、番組になるか、少し考えれば、当たり前のことだが、あれだけ注目を浴びた事件の判決でその点に踏み込んだのは凄いと思う。

 いま、朝日、読売、毎日と各紙の記者の行為が連日大きく報道されている。これが編集権の議論とどうリンクしてくるのか、ちょっと気になっている。

 判決全文は、ここにあります。すでに読まれた方も、このような視点でもう一度読み直して頂きたいと思います。





★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしています(ここ←参照下さい)。


「報道被害」梓澤和幸著~人はそれを梓澤節という

2007-02-24 20:45:05 | メディア(知るための手段のあり方)
 報道被害に取り組む弁護士の第一人者である梓澤和幸弁護士が岩波新書から「報道被害」を出版した。長年の経験を勢いのある文体で紹介していますので、メディア関係者だけでなく、メディアリテラシーを考えている市民の方にもぜひ、読んで頂きたい。
 
 報道被害の深刻さは、本人でなければ分からないが、報道被害に取り組む弁護士として、その一端は理解できているつもりだ。その苦しさをいかに具体的に解決するか、あるいは、システムとしていかに解決するか、簡単な話ではない。
 
 個別救済はここ十年ほどの間にかなり進んだと思うが、システムを変えるのはまだまだ、簡単なことではない。

 本書では、報道評議会や経営のあり方などが紹介されている。何をいかにして実現するか、考えるきっかけになると思います。




★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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