Amateur Latin | Cha Cha Cha | Rumba | Samba | Crystal Ball 2019
Anna Kovalova | How to bow like a professional | Dance with Anna
B.A.S.E Basic Samba All England 2019 - DSI TV
九日は「風邪の日」とされている。江戸の相撲で無敵だった横綱谷風の忌日が旧暦正月の九日だったことにちなむ。谷風が亡くなったのは、インフルエンザとみられる、たちの悪い「風邪」であったらしい▼江戸の商人が、値引きをせがまれて「うちは谷風だよ」と言えば、「まけない」を意味したとも伝えられている。「負けない」ことでは無双のお相撲さんでも、はやりの病が相手では話は別だ。風邪の日に込められたのは、感染症へのいっそう厳しい心構えであろう▼現代のお相撲さんたちが、新型コロナの第三波に苦しめられる中で、大相撲初場所が始まっている。濃厚接触を含め力士六十人以上が初日から休場した。取組は大幅に減っている▼上位陣も新鋭も見どころが多いと思われた場所である。二日目まで熱い土俵が多いのが救いではあるが、ぎりぎりの状況だろう。千秋楽まで無事を祈りたい▼力士が集まって戦うことの難しさを見るにつけ、どうしても頭をよぎるのは、開幕まで半年に近づいている東京五輪への道のりだ。時間はあるようで、まだ代表が決まっておらず、選考の場を残す競技も多い。感染の先行きがはっきりしない中、海外の国々が、無事選手を選考できるのかも気がかりである▼課題が多い五輪であるが、選手選考がうまくいくか否かは、大会の権威に関わる。まけてはならないところである。