もうすぐ夏、衣替えの季節です。夏の爽やかな服を出して、冬服はクリーニングなどできれいにして収納し、さっぱりしたいですね。
でも衣替えすると、つい勢いでまだ着られる服を収納してしまったり、夏服と冬服が混ざってしまったりしがちです。収納していた服を取り出したら、黄ばんでいてショックを受けることも……。
そこで衣替えでありがちな間違いの傾向と、その対策をまとめてみました。
■1:一気にやろうとする
アメリカのハウツーサイトなどを見ると、「服も小物も全部クローゼットから出して入れ替えましょう」なんてよく書いてあります。でも実際、一気にやろうとしてもなかなか進まず、結局中途半端で終わってしまうことがよくあります。
また、一口に冬服といっても、真冬しか着ないようなモコモコのセーターやダウンジャケットから、長期間使える薄手のカーディガンやウールのパンツなど様々です。
なので一気に入れ替えずに、まずは今ある服をグルーピングするところから始めましょう。
季節の進行に合わせて少しずつ収納していけば、無理なく衣替えができます。またその方が、「今着られる服をしまっちゃった!」ってことになりません。
■2:洗わないまま収納する
とくに冬物は、1、2回しか着ていなければ汚れていない感じがしますよね。でも実際、洋服はちょっと着ただけでも意外と汗や皮脂などで汚れてしまっているのです。
汚れが残ったまま長期間放置すると、黄ばみや虫食いの原因になります。大事な服は必ずクリーニングに出したり、洗濯したりして、キレイな状態にしてから収納しましょう。
■3:クリーニングした服をそのまま収納する
クリーニングから戻ってきた服は、たいていビニール袋に入っています。ビニール袋に入っていれば汚れが付かなくて安心、かと思いきや、これがクセモノなのです。
ビニール袋に入ったままだと通気性が悪いので、クリーニングに使われる薬品のニオイが残ったままになってしまいます。
また、クリーニング後にスチームアイロンがかけられている場合、その湿気もこもりっぱなしになり、カビの原因になることも……。
そのため、クリーニングから戻ってきた服は、すぐにビニール袋から出しましょう。ホコリなどが気になる場合は、ビニールではなく不織布など通気性のある衣類カバーを別途購入してかけた方がいいです。
■4:大きめの収納箱をそろえる
大は小を兼ねる、とは言いますが、収納インテリアアドバイザーの大橋わかさんのブログ『収納のチカラで叶えるインテリア おうちデトックス』によると、大きすぎる収納箱は意外と使いづらいそう。
とくに要注意なのは、収納箱の”深さ”です。
一般的に出回っている収納箱の深さは18cm、23cm、30cm、35cm前後となっていますが、「小物や下着、靴下、女性用キャミソール、子供服には18cm」「デニムやTシャツなら23cm」がオススメされています。
収納下手な家では深さ30㎝の収納箱がよく使われているとのことで、筆者もまさしくそれでした!
確かに、深い収納箱に小さいアイテムを入れていると、透明なケースであってさえ、どこに何があるかまったくわからなくなります。
すると、次の季節に少しずつ衣替えしたいと思っても、結局箱を全部ひっくり返さないと出したい服を出せなくなってしまうんです。何でも大きい収納箱に入れるのは気を付けましょう。
■5:防虫剤を最初に入れる
防虫剤の成分は空気より重いので、収納箱に最初に入れると成分が底の方に沈んでしまいます。なので、防虫剤は洋服を収納した上に置くのが正しいです。
また、一口に防虫剤といっても”ピレスロイド系” ”パラジクロルベンゼン”など色々な種類があり、別の種類を混ぜて使うと溶けて洋服にシミが付く場合もあります。
さらに洋服の素材によっても相性の合わないものがあり、部品が変形したりすることも!
防虫剤の種類別の特徴や相性については、株式会社白元の『衣類ケアplus』にまとまっているので、大事な洋服を守るために参考にしてみましょう。
以上、衣替えでありがちな間違いの傾向と対策でした。この中に、うっかりやっていた行為はありませんでしたか?
正しく収納しておけば、次の季節も気持ちよく迎えられます! ぜひ正しい収納を意識してみてください。