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見上げれば青空、、、ならいいけど


整理整頓

2012年01月10日 15時24分50秒 | ニュース
 投手キャプテンを務める阪神の藤川球児投手(31)が9日、鳴尾浜で自主トレを行い、道具を大切に扱っていないとして、若虎たちに苦言を呈した。
ブルペン脇の投手陣が使うプレハブ小屋内部は、スパイクや練習用具が散乱。
年末年始にかけて用具を手入れしたり、整理整頓したりした形跡はなく、これが若手が育たない原因の一つとして失望感をあらわにした。

 “残念”のひと言では済まないほど、藤川は失望感に包まれていた。
先人が築き上げてきた歴史、次世代に受け継いでほしい伝統‐。
鳴尾浜にあるブルペン脇の投手陣が使う小屋。
その惨状を見たキャプテンは「残念やね」と肩を落とした。

 この日、自主トレのため久々に鳴尾浜を訪れた。
今では1軍の甲子園が主戦場だが、若き日に礎を築いた思い出の場所。
黙々とランニングやトレーニングをこなし、投手陣が着替えや準備を行うブルペン脇の小屋に入った瞬間、そこには悲しい現状が広がっていた。

 脱ぎ捨てられたスパイク、放置された練習用具。
年末年始を経ても手入れされた様子はなかった。
「小屋が汚い。これでは1軍の選手と差が出てしまう。
見られているという感覚がないのかな」。
表情をしかめ、大きなため息をつきながら若虎たちに苦言を呈した。

 藤川は常に自分自身をファンの視線の中においている。
プロとして身だしなみ、その姿勢には誰よりも気を使う。
09年の春季キャンプ、ボロボロのシューズを履いていた玉置に、新品のランニングシューズをプレゼントした経験もある。

 それだけに「1つの練習でも、そういうのがないと、良い練習にはつながらない。
意識と言えば低レベルな話だけど、それでプレーが良くなるというよりも見られている感覚。
いつ見られても良いようにね」と訴える球児。
スリッパが乱れていればきちんと並べ直すのが、自身が寮生、若手のころの基本だった。

 ここ数年、若手の伸び悩みが叫ばれているが、「若い選手がロクな選手に育たない。若手(新人)はそれ(整理整頓していない状況)を見て学んでしまう」と危機感を募らせた。
さらに「何をやってるんだろうなと。
2軍でも投手コーチやスタッフが見れば分かること。
ファームはそういう場所」と語気を強める。

 あくまでもタイガースが強くなるために、汚れ役として苦言を呈したキャプテン。
失われた伝統を取り戻すため、球児が発したその言葉で、若虎は変わらなければならない。

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