私は幼児の時 電子ピアノ(電子オルガン)でピアノを初めました。そして今 グランドピアノ 3台所有していますが毎日 電子ピアノ(ハイブリッド ピアノ)を弾いております。
ほとんどの方が電子ピアノを選ぶ理由が、音量のことだと思われますが、私は USB データが使えること、バッハを弾く のにハープシ コードの音色で弾くとバロックの世界へ、ハモンドオルガンのようなジャズオルガンで普段の教室がジャージーなバーになる疑似体験がおもしろいからです。(それだけではないですが)
ただずっと思っていたことがあります。
『電子ピアノは弾くのが難しいということと、ストレスになるという二つのことです』
よく言われることは、電子ピアノは誰が弾いても同じ音色になり、どの指で弾いても粒が揃って聞こえる、 なので練習にならない。そうなんです !安い電子ピアノは一律にコントロールした音が鍵盤という名のスイッチを押すとスピーカーから出てくるだけなので、そうなります。
メーカーさんは10万~20万台の電子ピアノが一番売れると言いますが、まさにそれです。
しかし、ハイブリット ピアノ(各メーカー上位機種で木製の 鍵盤でハンマーアクションが一応あ る電子ピアノ)は限りなく アコースティックピアノに近づけていますが、そこが大変なんです!
アコースティックピアノというのは 弦が共鳴をして(グランドピアノだったらなおさら)音が空間に 豊かに響きます。ところが ハイブリッド ピアノはタッチ感は アコースティックピアノに限りなく 近いのですが出てくる音が弦が張っていないので共鳴をしない ストレートな音で出てきます。つまり 各指のタッチの違いがアコースティックピアノよりも モロに出てしまうのです。だから 音階を弾いた時になぜ音がでこぼこしてるのか不思議でした。このことはピアニストの赤松林太郎氏も私と同じカシオGP-500をお持ちで言われていました。アコーステックピアノももちろん各指の違いは出ますが、弦の共鳴が多いためなにかやさしい、特にペダルも共鳴もするので豊な響きが出ます。
考えようによっては、ハイブリットピアノで練習すると自分の音に敏感になれるので各指の強さをそろえる練習には良いかもしれませんが、長時間練習すると疲れるのです。ピアノは限りなく練習できます。電子ピアノは1時間超えるとストレスになってきます。
贅沢を言ったらきりがないですが、ストレスを感じるのなら意味がないので、私はアコーステックピアノにない機能を満喫して使っています。