古いゼンマイ式の時計を当店では「大物」と呼んでいます。
父が修行時代に勤めていた時計屋さんでの呼び名が「大物」であったためそのまま使用しています。
大物の修理にはなかなか時間がかかるのと、腕時計などと異なり机の大部分を使用して修理するため、腕時計などの修理品がひと段落ついたタイミングでないと取り掛かることが出来ません。あといつもより気合が必要かも・・・
本日はそのようなタイミングもあり「大物」修理に取り掛かっています。
腕時計と同様すべての部品を分解し、それぞれ洗浄します
穴詰め(ゼンマイが主動力のため、ある意味、経年劣化による地板穴の拡張を叩くことにより戻します)などの作業を施し
くみ上げ、注油を行います。
ムーブメント自体は大分終了が見えてきました。
これから、ケースに収め、『打ち方』の調整、時間調整に入ります