昨日ブログの続きです
硬化開始まで時間が掛かる接着剤を使用した場合、重石をのせて24時間くらいはそのままにします。
長時間の放置は接着力を比例するかは不明ですが、これから行う作業には24時間後くらいが丁度良いと考えています。
内側にはみ出た接着剤が見受けられます
こちらを取り除かなくてはいけません。
長時間の放置をしておくと、こちらの剥がしが大変になります。
若干柔らかさの残るこの位のタイミングがキレイに剥がせると考えています
針のような工具でキワに沿って剥がします。
大きいモノが取れた後は、カッター刃先で「キワ」をキレイにします
大分キレイに取れました。
これでガラス作業は終了になります
接着されて付いているガラスは経年により接着剤劣化し、弱くなります
出来る限り、ケース側接着剤の残りと
ガラス部に残っている接着剤も剥がします
カッター使用したり、ドライバーの先端を使って剥がしたりします。
残っていると新規接着効果も薄くなると思っていますので、裏側の拭き上げと接着剤剥がしは作業時に多くの時間を使います。
丸いガラスの場合は速乾性のある接着剤を使用し、回すことで全体に接着効果を期待できますが、丸以外の形状は、そのような対処出来ない事から、２液混合の時間を掛けて硬化する接着剤を多めにつけて対応しています
最近お休みが多くご迷惑をおかけしております
本日は朝から役所への手続きをしに外出、午後も外出の予定です。
「役所での手続き」はスタッフの皆さんが親切に色々教えてくれるので助かっています。
最近「初めて」のことばかりで困惑すること多いですが、周りの方々に助けてもらっています
結構な年代モノクオーツ時計ですが、修理のご依頼です。
巻き芯のサビやムーブメントのクスミ具合から「あまり良い状態ではなさそう」と感じました。
本来なら代替機探して交換作業したいのですが、代替が見つからず、分解掃除となりました。
歯車にもクスミや変色、地板にはサビ粉状のモノが散見されました
普段よりも更に念入りに洗浄し確認を繰り返します。
組み上げてから不具合発見し再修理は、機械へのダメージ考慮すると出来るだけしたくありません。
いつもよりも「一発勝負」って気持ちで作業しています。
「全てのカルティエのお品物」ではありませんが、一部の商品には個人的に大好きな仕掛けがあります。
一見するといつものカルティエですが
X（10）位置に注目すると･･･
電子顕微鏡観察します
大きいと逆に解らない部分もありますが、「X」の左下から右上にかけて
『CARTIER』と大文字の表記があります。
気づいた時はお客様にもご案内することもあります。
なんだかオシャレな仕掛けですが、ブランドのこだわりの一端を見た気がします
昨日は、非常に多くのお客様からのご依頼があった、ありがたい一日となりました。
2021.12/26に朝日新聞掲載された直後と比較しても良いくらいでした。
ご依頼が集中してしまうと、お客様とご依頼品、ご依頼内容をしっかりと記録しないといけません。
後々ご迷惑かけてしまう恐れがあります。
現在17:00閉店としていますが、その記録と日頃の業務でかなりの時間使ってしまい、昨日は整理整頓、今日は作業としました。
本日は定休日です。シャッター降りている静かな環境で作業に集中出来そうです。
午後に予定はありますが、予定まで、明日からスムーズに仕事始められるように作業開始します。
今年に入ってからなのですが、以前よりお問い合わせが増えています。
メールのお問い合わせは毎日数件ですが、続いています。
今までは数日メール無い日も続いたり、１日に複数件あったり、波がある印象だったのですが、現在ほぼ毎日数件のお問い合わせです。
自分で決めたルールとしては「翌営業日にはお返事」としています。
お返事は分かりやすくしたいと考えているので、文章が長くなりがちに、自分の文章力を上げないとと感じています。また専門用語や省略した言葉は、なるべく使用しないように心がけています。
修理可否に関しては「現品診てからの判断」を基本にしていますので、お問い合わせ頂いたお客様はご来店または郵送して頂かないといけませんが、最近のお問い合わせあったお客様は、近日中にご来店頂く事が増えているような気がします。
お客様の「直したい」に応えられるよう、知識と文章力を上げたいと感じています。
例年花粉症に悩まされています。
毎年地元の耳鼻科さんにて診察と処方をうけて春を乗り切っています
今年は既にムズムズすることもあります。
そんなわけで、必要になる前に薬を貰おうと耳鼻科に行った所
先生が本を出版したとのポスターが貼ってありました。
『真に受けると損をする 医療常識のうそ？ほんと？30』って本です。
「本の出版ってスゴイですね～」と先生とお話した後、駅前の本屋さんに行ったら平積みしていました。
早速購入。
買って満足してしまう性分なので、まだ途中ですが、なんだか元気の良い先生とお話しているような錯覚を受けて、読み進んでいます。
気になる方は手に取ってみて下さい。
植字が外れてしまい再接着のご依頼
「12」の「2」が外れてしまっています
まずケースから時計を取り出し
外れた植字を慎重に取り出し
裏側をについている接着剤を剥がして
はみ出ると恰好悪いので少量の接着剤で再度貼り付けます
作業終了後はホコリの侵入を防ぎつつ接着剤の乾燥を待ち、ケースへ戻し入れます
