本日の雨を境に暑さもだいぶおさまり、過ごしやすくなりそうな感じですが、この時期には、夏場に汚れてしまった金属バンドの洗浄をおススメしています。
隙間に入ってしまった汚れなどをキレイにして気分良く時計を使用してほしいものです。
それともうひとつ理由があります。汚れ等の付着がステンレス素材の錆びの原因となります。
以下 日東金属工業株式会社より引用 一部加筆しています
ステンレス鋼(Stainless steel)は、「Stain(錆び、腐食)」「less(より少ない)」「steel(鋼)」という英語の通り、非常に錆びにくい鉄の合金です。鉄と比べればかなり錆びにくいのですが、まったく錆びないというわけではありません。 ステンレス鋼の表面に汚れや水分が残っていると、その部分に不動態皮膜を形成することができないため、錆びやすい状態となってしまいます。
少し難しい話ですがステンレスは、錆びの原因となる鉄よりも先にクロムが空気中の酸素と結合(=酸化)し、数nmの非常に薄い不動態皮膜(保護皮膜)を形成して、全体を包み込みます。不動態被膜は化学変化しにくく非常に強固なので、鉄が酸素と結合しようとする(=錆びる)のを防いでくれます。不動態被膜は傷が付くなどして破れることがありますが、瞬時に自己修復できるため鉄が錆びる隙を与えません。
↑引用ここまで
錆びの原因となる汚れなどを洗浄を行い取り除くことはバンド自体の劣化も防ぐことにもなりますので、ぜひおススメしています。
当店での金属バンドの洗浄は「超音波洗浄機」「手洗い」を繰り返し行いますので、4日程度お預かりして作業しています。
バンドを眺めて見て気になる方はぜひご依頼ください。
セイコーホームページにも記事がありましたのでリンクします