昨日に引き続き、巻き芯事例です。
修理品は到着後すぐ作業はせずに、まず時刻を合わせて数日様子見ます。時間精度確認の為行っています。部品の出し入れや不用な操作は、時計にダメージを与える可能性があるので、日頃から手数をかけないよう心がけていますが、巻き芯を戻す必要の無いものはそのままにしています。今回もそのように様子見していたら、巻き芯に機留め板、ネジがリューズにくっついているように感じました。
「もしかして」と思い画像のように右側のロディコにリューズを固定し巻き芯に板等当ててみたところ、やはりくっつきます。
相応の磁力が巻き芯に帯びています。巻き芯はリューズを介して外部と接している部分ですので着磁する可能性の高い部品です。
この着磁したことのより時計の狂いに繋がります。
このような状態だと、強めの着磁ですね。
『脱磁機』使用し磁気を抜き作業を続けます
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