セイコー ドルチェのお品物です
分解掃除のご依頼です。３針、シンプルな文字板です
【SEIKO DOLCE 歴史】1980年、高い精度と優雅なスタイルを両立したドレスウオッチブランドとしてドルチェは誕生しました。シンプルな中にも上品さと程よい時代性を取り入れ、高い評価を得ています。
全体的にうっすらと汚れのようなものの付着が見受けられました
原因はリューズの固着と巻き芯錆による破損です
錆粉が時計内部に入るとそれが止まりの原因にもなります
ムーブメント自体にもうっすらと汚れが散見されます
画像右側（＝３時＝リューズ側）が汚れ目立ちますので、やはりリューズが原因です
修理続けます
エルメスのお品物です
分解掃除のご依頼です。２針、デザイン性溢れるローマ数字です
ムーブメントは、ETA976.001です。汎用性が非常に高くエルメスに限らず多くの有名ブランド時計に使用されている機械です。ブランド毎の品質基準もクリアーしている機械なのでしょう。ETA社の信用が高い事を証明するムーブメントのひとつかと思います
これから修理します
電池交換のご依頼です。
無事電池の交換は終え秒針が動いているので「大丈夫」と思った次の瞬間「”？”なんか変だな」と思い
よくよく見ると、短剣と長剣の位置関係に問題あります
『12時』だったら重なり合わなければなりませんが10分程度のズレがあります
このようになる原因として多いのが『衝撃』です
「落下」や「ぶつける」事例が多いかと思います
このままではお渡し出来ませんのでお預かりして「針ズレ解消作業」です
ケースからムーブメントを取り出します
針３本とも抜きます
針抜き作業は動画ありました
短剣から針付け作業します
まずは12時位置に合わせて取付
次は長剣です
針高さを確認しながらの作業です
最後に秒針です。各分を表す「切分」に合わせます。
基準は55秒から5秒の動作時に切分上にて一旦留まること優先します
３本取り付けた後に「6時」に合わせて確認もします。
12時位置基準と複数確認することでより「ズレ」の解消になります
出来ました。
数日様子見て、「針スレ」等無いか確認のため稼働させます
カシオ Baby G 電池交換です。
今回は電池交換作業の紹介をします。
一般的なものと異なりカシオGショックシリーズは、ケース構成が複雑になっているため、組み合わせの順序があります。作業時間が掛かること多くなりがちなので、当店では半日もしくは一日程度お預かりしての作業することにしています。普段よりも画像多くなってしまいましたがお付き合いお願いします。
電池を入れることの出来る状態にしました。
このタイプは電池を２個必要とします。
ベビーGはこのタイプが多めの印象があります
電池を入れました。通常使用のピンセットは金属製のため、掴むと電池がショートする可能性があるので、プラスチックピンセット使用し、電池を掴みます
金属カバー部を押し込み引っかけにしっかりと入れ込みます。この作業が甘いと使用中にハズレてしまう可能性があります
ムーブメント内「AC」と電池と通電させて一旦リセットさせます。
デジタル表示付きの時計にはこの機能がついていること多いですね
ゴム製板をムーブメントと裏蓋の間に入れます。
穴の位置に注意して設置します
パッキンにシリコングリース塗布します
カシオ製品のパッキンはそれぞれ特徴的な形をしているため、交換が必要な場合は純正パッキンが必要になります。
塗布したパッキンをケースパッキン溝に入れ込みます。ズレがあると防水性が損なわれますので、慎重にしっかりと入れ込みます
裏蓋はネジ止め式、ネジ４本、まずは軽く全てのネジをいれてから、増し締めを行います。
先ほどのパッキンがはみ出さないか？、裏蓋上下が合っているかなども一緒に確認必要です
６時位置「SAT」の文字が出ています。
ここから時刻合わせですね。『デジタル』（時間・カレンダー）『アナログ』（針）の両方調整です
YSL（イブサンローラン）のお品物です
分解掃除のご依頼です、２針 八角形の文字板 ケースも同様の形です
リューズも角型で「もしかして八角？」と思い確認しましたが六角でした･･･
ブランドマークとロゴが12時周辺にしっかりと載ってます
上品な感じがとてもあります
【YSL（Yves Saint-Laurent）の始まりと歴史】1961年、オートクチュールメゾンとして誕生した事がサンローランのブランドとしての始まり。創設者のイヴ・サンローランは、コンクールでの入賞がきっかけで1954年にディオールで仕事を始めます。1957年にクリスチャン・ディオールが逝去すると、その遺志を継ぎ、わずか21歳でディオールの後継デザイナーに就任します。翌年の初コレクションでトラペーズラインのデザインを発表し、ニーマン・マーカス賞を受賞するなど、人気を不動のものにしました。その後、アルジェリア戦争に徴兵されたことを機に、ディオールを辞することになったイヴ・サンローランは、ピエール・べルジェ、マック・ロビンソンと組み、オートクチュールメゾンの「イヴサンローラン」を設立します。
以後、イブ・サンローランが発表した優雅で新しいスタイルは、60年代を象徴するニューモードとしてブランド確立、それ以降、40年にもわたりトップデザイナーとして目まぐるしい活躍を続けたイヴ・サンローランは、1985年にフランスの最高勲章レジオン・ドヌール勲章、1993年にはデ・ドール賞を授与され、名実ともにモードの帝王と呼ばれるようになります。世界中に偉大な功績を遺したイヴ・サンローランの遺志は、時代を経て新たなデザイナーたちによって引き継がれ、現在もパリを代表する存在としてアパレルやバッグ、コスメ、香水まで幅広く展開しています。
時計はそれほど注力していなかった分野かもしれません
ムーブメントはシチズン2200ですが、「YSL＝2200」の印象が非常に強くあります。
専用のムーブメントではないかと思い調べましたが、シチズンではEXCEED等にも搭載しているムーブメントでした。
これから修理します
本日お休み頂いております。
午前中からニトリに行って色々と細かいモノ購入しました
取り扱い商品は多岐に渡りますが掛時計の販売もあり、デザイン性高い電波時計など多く展開している売り場に圧倒されっぱなし、価格もSEIKOよりも安価です。
「若い方々は購入するよなぁ」と思います。競合相手にもなりませんが「どうしたら良いかな？」と考えるきっかけもらったような気がします。
タイトルのワンピース百巻ですが、今回は発売日に購入し、当日読み進めました。話のつながりを忘れてしまっていましたので、96巻から読み直しました（笑）
1997年から連載開始で今年1000話 コミックス100巻 スゴイ積み重ねです。
コツコツってレベルでは無く、信じられない位スゴイなって思います。
「時計修理」は『１』を損なうことなく『１』に近い形でお客様にお戻しする仕事と考えています。
漫画家さんのような『０』から『１』を作成出来る方はとても尊敬しています。
そのような方々の作成したもので生活が色々な意味で「豊かに」していればなおさらですね。
99・100・101とつなげる大開き一枚の絵になるようです
これからもファンでいたいと思いました。
オメガ シーマスターのお品物です
分解掃除のご依頼です。３針 ３時位置にカレンダー
針は先端に蓄光塗料付、胴部は透けています、文字板中央部には波文様でしょうか？
【オメガ シーマスター始まり】初代シーマスター誕生は1948年です。オメガ創業100周年でした。オメガは第二次世界大戦中に軍用時計を制作しました。軍用時計には耐磁性や防水性が求められていました。それらの条件をクリアし英国軍に採用された実績と経験を活かし開発されたのがこのシーマスターでした。『街に、海に、郊外に』どこにでも身に着けていけるオールラウンドモデルとして開発されたのがこのモデルだったのです。シーマスターとはダイバーズウオッチとしてではなく防水性のある万能時計としてネーミングされたのです。
ムーブメントはオメガ1538です。カレンダーの日付早送り時には時針を回転させて日付を変更させるものです。カレンダー位置規制するバネはなく左側の星型（刃先は６つですが）で位置等は規制しています
文字板開けた所ですが複数歯車に汚れが散見されます。
これから修理します
カルティエのお品物です
分解掃除のご依頼です。２針、いつどの商品見ても針のキレイさはカルティエの良い特徴と勝手に思っています。「カルティエらしい」文字板のデザインも不変な印象あり、個人的にはとても良いと思っています。
【カルティエ腕時計の歴史】世界初の”男性用”腕時計を作ったのはカルティエと言われています。1904年
ブラジルの富豪、カルティエの顧客、友人でもあった、飛行家のアルベルト・サントス＝デュモンの依頼によりカルティエが試作した時計は、ケースとラグを一体化させた世界初の男性用腕時計と言われています。それまでにも腕時計に類するものは存在したそうですが、ワイヤーラグにストラップを通す構造で、腕を振ると簡単に外れてしまうという欠陥があったそうです。サントス=デュモンさんのカルティエへの依頼内容は、『飛行中は懐中時計を取り出すことができないため、飛行中でも懐中時計を取り出すなどしなくても、時刻の確認ができること』当時の飛行機の操縦は重く、両手操作が基本。
ゆえに懐中時計を胸ポケットから取り出すことはとても難しかったそうです。
その要望に対して、友人のルイ・カルティエは「サントス」で応えてできたのが、今も残るサントス デュモンです。
ムーブメントは057部品点数少な目ですが、非常に具合の良い機械です
針・文字板を外した所です。
電池接点部に汚れが散見されます
過去に電池の液漏れがあったようです、まずはここからキレイにしなくてはなりません
これから修理します
昨日のブログで紹介した【OMEGA】Constellationですが、実は２本修理依頼ありました。
文字板の雰囲気が異なり見分けは付くので混在する危険性はありませんが
見た目が変わると「随分雰囲気も変化するなぁ」と思いましたのでご紹介します
昨日紹介したオメガコンステレーション
針の影響か「シュッ」とした印象を受けます
そして文字板違いはこちら、画像では少し大きさに差がありますが実際は同じ大きさです
文字板は白蝶貝の加工品で薄く作成されています
「Ω」「OMEGA」「Constellation」「☆」の位置や字体は同じですが、随分と女性らしい感じになっています。針は上から見ると四角ですが、不思議と丸みを感じます。
因みにムーブメントも一緒です
複数同一機種、修理の際は普段よりも間違えないように、ケースの番号やバンドの番号等記録したり、画像として保管したり非常に気を使います。
なので間違えないためにも分業せず、一通りの作業を始めから終わりまで一気にしています。
オメガコンステレーションのお品物
分解掃除のご依頼です
２針、キュッとした針形状と中央の☆ オメガらしい見栄えです
【オメガ コンステレーション歴史】英語で「星座」を意味するオメガの人気コレクション。ロゴやインデックスなど、随所に星モチーフがあしらわれ、ドレスラインとして名を馳せています。
誕生したのは1952年。オメガ初の自動巻き腕時計として誕生し、全製品がクロノメーター規格(時計の精度に関する世界的な規格)をパスした高い精度を持つ時計であることから「世界一正確な時計」として人気を博します。時計ブランド各社がしのぎを削って精度向上に努めた「天文台コンクール」にて優秀な成績を収めたことをキッカケに、文字盤6時位置に配されている星のエンブレムが生まれました。
ムーブメントは1456現行のとても具合の良いムーブメントです
これから修理します
