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パリ~ニース 第5&6ステージ

2007年03月18日 21時25分44秒 | サイクルスポーツ
第5ステージは、7人と比較的多めの逃げ集団が形成された。
多人数だとローテーションでの一人当たりの負担が少ない為、
プロトンに対しても有利なのだが、加えてその中のエスケープグループには、
そうそうたるメンバーが入っていた。

 まずはディスカバリーチャンネルのポポヴィッチ。
彼は昨年、アームストロング引退後の後継者最有力候補とも言われ、
チームのリーダーに成るのでは?と言われた程の逸材。
 更に同じチームメイトのトーマス・ダニエルソン(こちらも昨年のヴェルタで大活躍)
同じチームから2人も送り出しているのは強い!
 そしてCSCのTT職人、ザブリスキー等の有力選手が居たので、
プロトンはこの逃げを絶対に許せない状況なので、強烈に追い上げを図る。
 が、のこり30km辺りで、このエスケープグループの脚が残って無いのを見て取ると、
猛然と1人アタックを掛けたのが、前出のポポヴィッチ!
 この時既に、ヴァーチャルリーダーと成って居たので、
おー!!ここで遂にポポヴィッチが総合を獲りにきたのか!?と筆者大興奮!!
 この後も猛然と逃げ続けるも、やはり一人旅は体力の消耗も著しく、
最後はプロトンに数十秒程にタイムを縮めさせられてしまった。
 しかし、この大逃げは、レースを大いに楽しませてくれた展開だった。
 そしてこの逃げによって、本気で追いかけさせられたリーダーのレベッリンは、
体力消耗の大ダメージを負わされた事だろう。今後の展開が楽しみに成って来た。

 続く第6ステージは、山岳ポイントが9箇所も有ると言う難関ステージ。
そしてゴールは、映画の都とも言われるカンヌ。
 今回はエスケープ集団にあのヴォクレールが加わり、山岳ポイントを総なめ状態。
一気にポイントを稼いでマイヨブラン・ア・ポア・ルージュの獲得を確定させる。
 そして終盤最後の山岳の登りで、プロトンがエスケープグループを捉えた所で、
一気に展開が動く。
 総合2位のコンタドールがアタックをかけ、エスケープグループを捕まえると見せかけ
そのままアタック!
レベッリンを始めとしたプロトンは、この逃げに付いて行けない。
これを追うのが、ケースデパーニュの2人とコフィディスのシャバネル。
ケースデパーニュの選手は、コンタードールのアタックに食らいついた選手と、
先行エスケープグループで追いつかれた時に合流した2人だ。

 途中、峠の降りで1人が余りの遅さに置いていかれ、3人に成る。
 まぁこれは再合流するんだけど、軽くアタックが掛かった時に、散々逃げをしてきたシャバネルが千切られてしまい、結局また3人に…
 ここで、コンタドールが総合の6秒を逆転して総合を奪うには、この3人で協調する事が重要。
 こう言う場合は、ローテーションの協力をして貰う代わりに、ステージ優勝を譲る等の交換取引が選手間で行われる。と言う事がよく有る。
 それで協調体制っぽく成るんだけど、それを象徴するかの様に、疲労で先頭交代もまま成らないコンタドールに、ケースデパーニュのルイスレオン・サンチェスが、手を引いて前に引っ張ってやる。
と言う光景を見る。
 実は彼等2人は、昨年までデビューから、移籍チーム、その変遷のタイミング、
主要ライトルの出場歴まで同じで、今年の移籍で別チームに成るまで、
寝食を共にした、いわば親友だったのだ。
 と言う事で、親友同士のエールでも有る。と言う心温まる友情の場面でも有った。

 しかし、コンタドールの疲労は如何ともし難く、実はこのルイスレオン・サンチェス自身も、総合10位以内(たしか6位)で、差が40数秒と言う上位選手だったのだ。
 これを見てチャンス!とばかりにアタック!
コンタドールは追い付けず。サンチェスは見事ステージ優勝を飾った。
 しかしコンタドールはプロトンに捕まるも、何とか一緒にゴールを果たし、
タイム差は変わらず。
そして30秒近くタイムを縮めたサンチェスは、一気にコンタドールに継ぐ3位にジャンプアップ!!

 これで、今夜が最終ステージなのだが、今回の最終ステージも、山岳が2-1-1-1と、
高難度の峠が襲い掛かるステージで、今までの上位の疲労を観ていると、
上位のタイム差は1分以内なので、総合のゴールが終わった時は、
リザルドがガラっと変わる可能性も有り、予測が付かない感じです。
そしてヴォクレールの山岳ジャージは守れるのか!?
等、楽しみも多く、最終ステージ見逃せません!!!!!!!!!!!

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