私が高校2年の夏、帯状疱疹に罹り、左背中から左腕の腋下を通って、胸の中央まで、左半周やられました。
背後から始まったので気付くのが遅れ、折しも母が九州に法事のため留守で、母の帰宅を待って病院に行ったのですが、
老医師は「ここまでひどいと、年をとってから痛みの後遺症が出るよ 」と予言しました・・・・
あれから数十年経ち、予言通りとなりました。
むろん、見過ごせない痛みは、若いころから有り、左肩と背中のひどいコリをマッサージでほぐしたり、
水泳で肩を鍛えたり、バレエで背筋を動かしたり、
最近では、泳ぐより歩く方が、水圧を利用できて循環が増して、痛みが軽減するので、
ジムの38度設定の温水プールに入り肩をほぐし、90度設定のサウナで痛みを忘れる工夫はしていました。
左背中の冷えとコリは、左肩の四十肩(いや五十肩と言うべきか)を招き、この炎症から回復するのに2年もかかりました。
回復とリハビリに努め、昨春、バレエを再開しました。
3度目の通算3年目の挑戦となる「大人から始めたバレエ」。
やるからには、信頼おける師の下で学ぼうと、3人の良き先生を探し、週3回の初級クラスに気合入れて通っていました。
しかし、この冬に入って、近所への買い物に、50m歩くと両足に鈍痛がジワジワ襲ってきて、100m地点で休んで、また歩く・・
という事態に陥りました。
8年前の冬、2度目の2年目のバレエの時、酷いギックリ腰(ヘルニアも発症)となり、4年間、整形外科のリハビリに通う日々・・・
これが頭をよぎり、まずは静養につとめましたが、自力で回復できませんので、
お世話になった整形外科の女医先生の元へ事情を説明すると、レントゲンを撮り、8年前と比較します。
幸い、レントゲンで見て脊柱管の異常が明らかになる程度まで、進行しておらず、
「四十、五十代の女性が似たような症状を訴えてきますが、今は、特効薬が有ります。リリカです。」
「先生、以前、帯状疱疹と疼痛が酷いので、先生から処方していただいた、あの薬ですね。」
先生は覚えていらして「そうです。」
「先生、私はその薬が劇薬なのを知っていて、どうしても痛くて眠れない時に、最終兵器として、お守りのようにして、飲んできました。
今でも、少し残っています。」
先生「ええっ!もう処分してください。消費期限過ぎてますよ。」
リリカは神経障害の特効薬だそうで、鎮痛消炎薬と併用することになりました。
私は先生に、ロキソニンは全身がムクミやすいので、ボルタレンの方が胃腸障害も軽いことを話しました。
次に、1年間運動して、体重を5kg落としたことで、だいぶ痛みで眠れない頻度が減ったことを伝えましたら、
先生から、「リリカは食欲亢進して太る可能性がある」と告げられました。
さて、夫に事情を話し、「朝は(夫の支度のために)起きれないかもしれない。あと、息をしているか、確認してね」
と薬を飲んで、ベッドに入りました。
しばらくすると、背骨からの左肩、左腕に向って温かい血が通う感覚が走り、
次に、腰から両足に向ってポカポカと温まり、体が、すーっと軽くなり、気持ちいいな~と眠りにつきました。
翌朝、両手の指を、ピアノを弾くように動かすと、両手が同じ俊敏さで動くことに、驚愕しました。
私、右手5本指は滑らかに動かせるのですが、左手小指と薬指はノロノロとしか動かせなかったのは、「利き手」ではないから、
と見做してきましたが、そうではなく、帯状疱疹の影響で神経に麻痺が生じていたことに気づきました。
8年前のヘルニア発症以来、右腰から右足指の薬指と小指の感覚が鈍くなっていましたが、これも解消されました。
シンデレラにかけられた魔法のごとく、薬の効果は昼には消え去り、痛みが甦ります。
鎮痛消炎剤も効いているようで、神経痛の周囲の緊張し疲労した筋肉が、回復していくようで、毎日、痛む箇所が移動していきます。
久しぶりに38度のプールに入ってみると、左背中と胸の痛みが消えり、喜びもつかの間、腰の鈍痛が忍び寄ってきました。
ここで合点しました。
私は、帯状疱疹の痛みが強すぎて、他の痛みに気がつきにくく、
他の痛みが帯状疱疹の疼痛を上回る、つまり症状が悪化しないと気が付けない、そんな体なのだ、
という現実です。
人間は、いちどきに一か所しか、痛みを感じられない仕組みであることは知っていましたが、
8年前のギックリ腰も、3年前の四十肩も悪化して気づき、結果、治癒に時間がかかってしまいました。
体を酷使しても、疲れに気づきにくく、帯状疱疹の痛みが酷くなるな~としか感じられませんでした。
ということは、今後、癌に罹患しても、骨に転移するなど痛みのレベルが上がらないと、私は異変に気付けない。
さておき、目下のところ
バレエ教室も休会し、ジムのプールにも通えず、車の運転もおぼつかない私は、
薬の作用で「よくもこんなに眠れるな~」とあきれていましたが、少しずつ回復してきているようで、
テレビを見ることができるようになり、冷蔵庫をしょっちゅう開けては、ついに太り始め、
そうだ、ブログを書いて、食欲を紛らわそう!
となりましたとさ。めでたし、めでたし。
背後から始まったので気付くのが遅れ、折しも母が九州に法事のため留守で、母の帰宅を待って病院に行ったのですが、
老医師は「ここまでひどいと、年をとってから痛みの後遺症が出るよ 」と予言しました・・・・
あれから数十年経ち、予言通りとなりました。
むろん、見過ごせない痛みは、若いころから有り、左肩と背中のひどいコリをマッサージでほぐしたり、
水泳で肩を鍛えたり、バレエで背筋を動かしたり、
最近では、泳ぐより歩く方が、水圧を利用できて循環が増して、痛みが軽減するので、
ジムの38度設定の温水プールに入り肩をほぐし、90度設定のサウナで痛みを忘れる工夫はしていました。
左背中の冷えとコリは、左肩の四十肩(いや五十肩と言うべきか)を招き、この炎症から回復するのに2年もかかりました。
回復とリハビリに努め、昨春、バレエを再開しました。
3度目の通算3年目の挑戦となる「大人から始めたバレエ」。
やるからには、信頼おける師の下で学ぼうと、3人の良き先生を探し、週3回の初級クラスに気合入れて通っていました。
しかし、この冬に入って、近所への買い物に、50m歩くと両足に鈍痛がジワジワ襲ってきて、100m地点で休んで、また歩く・・
という事態に陥りました。
8年前の冬、2度目の2年目のバレエの時、酷いギックリ腰(ヘルニアも発症)となり、4年間、整形外科のリハビリに通う日々・・・
これが頭をよぎり、まずは静養につとめましたが、自力で回復できませんので、
お世話になった整形外科の女医先生の元へ事情を説明すると、レントゲンを撮り、8年前と比較します。
幸い、レントゲンで見て脊柱管の異常が明らかになる程度まで、進行しておらず、
「四十、五十代の女性が似たような症状を訴えてきますが、今は、特効薬が有ります。リリカです。」
「先生、以前、帯状疱疹と疼痛が酷いので、先生から処方していただいた、あの薬ですね。」
先生は覚えていらして「そうです。」
「先生、私はその薬が劇薬なのを知っていて、どうしても痛くて眠れない時に、最終兵器として、お守りのようにして、飲んできました。
今でも、少し残っています。」
先生「ええっ!もう処分してください。消費期限過ぎてますよ。」
リリカは神経障害の特効薬だそうで、鎮痛消炎薬と併用することになりました。
私は先生に、ロキソニンは全身がムクミやすいので、ボルタレンの方が胃腸障害も軽いことを話しました。
次に、1年間運動して、体重を5kg落としたことで、だいぶ痛みで眠れない頻度が減ったことを伝えましたら、
先生から、「リリカは食欲亢進して太る可能性がある」と告げられました。
さて、夫に事情を話し、「朝は(夫の支度のために)起きれないかもしれない。あと、息をしているか、確認してね」
と薬を飲んで、ベッドに入りました。
しばらくすると、背骨からの左肩、左腕に向って温かい血が通う感覚が走り、
次に、腰から両足に向ってポカポカと温まり、体が、すーっと軽くなり、気持ちいいな~と眠りにつきました。
翌朝、両手の指を、ピアノを弾くように動かすと、両手が同じ俊敏さで動くことに、驚愕しました。
私、右手5本指は滑らかに動かせるのですが、左手小指と薬指はノロノロとしか動かせなかったのは、「利き手」ではないから、
と見做してきましたが、そうではなく、帯状疱疹の影響で神経に麻痺が生じていたことに気づきました。
8年前のヘルニア発症以来、右腰から右足指の薬指と小指の感覚が鈍くなっていましたが、これも解消されました。
シンデレラにかけられた魔法のごとく、薬の効果は昼には消え去り、痛みが甦ります。
鎮痛消炎剤も効いているようで、神経痛の周囲の緊張し疲労した筋肉が、回復していくようで、毎日、痛む箇所が移動していきます。
久しぶりに38度のプールに入ってみると、左背中と胸の痛みが消えり、喜びもつかの間、腰の鈍痛が忍び寄ってきました。
ここで合点しました。
私は、帯状疱疹の痛みが強すぎて、他の痛みに気がつきにくく、
他の痛みが帯状疱疹の疼痛を上回る、つまり症状が悪化しないと気が付けない、そんな体なのだ、
という現実です。
人間は、いちどきに一か所しか、痛みを感じられない仕組みであることは知っていましたが、
8年前のギックリ腰も、3年前の四十肩も悪化して気づき、結果、治癒に時間がかかってしまいました。
体を酷使しても、疲れに気づきにくく、帯状疱疹の痛みが酷くなるな~としか感じられませんでした。
ということは、今後、癌に罹患しても、骨に転移するなど痛みのレベルが上がらないと、私は異変に気付けない。
さておき、目下のところ
バレエ教室も休会し、ジムのプールにも通えず、車の運転もおぼつかない私は、
薬の作用で「よくもこんなに眠れるな~」とあきれていましたが、少しずつ回復してきているようで、
テレビを見ることができるようになり、冷蔵庫をしょっちゅう開けては、ついに太り始め、
そうだ、ブログを書いて、食欲を紛らわそう!
となりましたとさ。めでたし、めでたし。