智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

チャドクガを退治する、生物農薬BT剤(バチルス・チューリゲンシス菌)

2017年05月24日 | 庭、四季の花
今朝、表の郵便受けに新聞を取りに行くと、背後にある山茶花(サザンカ)の淡い緑の葉に、

黒い粒粒の点々があります。あれっつ?病気か?糞か?と上下左右を観察しますと・・・

数段上の枝葉に、出ました!チャドクガの幼虫達。

公園や庭で、酷いかゆみに襲われたら、チャドクガの発生を疑ってみてください。

椿、山茶花、シャラ、など茶の仲間に発生する毒蛾なので、茶毒蛾。


退治の仕方は、殺虫剤散布はお勧めしません。

毛虫たちが苦しんで、糸を垂らしてぶら下がったり、分散する結果を招きます。

この毒蛾は、卵、毛虫、蛹、脱皮した抜け殻、成虫の蛾、いずれの段階でも毒があります。


幼虫が孵化して間もなくは集団行動して、葉の数枚だけを食害しているので、

スーパーのレジ袋などで当該枝葉を包み、元の枝を切り取り、そーっと袋を閉じ、

袋の口から、殺虫剤(ゴキブリ用でもOK)を入れます。

気を付けるのは、噴射式殺虫剤を勢いよく噴霧すると、毒毛を巻き上げて拡散する原因になるので、

そーっと静かに薬剤を注ぎ、あとは、袋を固く結んで、

中の空気が漏れないよう、2、3重に袋に包んで処分します。


今朝は、数本の枝に分散していましたので、高枝鋏を持ってきて、

遠くから静かに枝元を切除して、ボトン、と落とさぬように、静かに鋏でつかみ、

スーパーの袋の中におとします。立ち位置は「風上」です。


発見が遅くて、大きな毛虫が木のあちらこちらに散らばってしまったら、

殺虫剤を全体に散布するしかないです。

風上に立ち、できればレインコート、帽子、マスクなどで表皮を空気に晒さないように覆い、

地面に散らばった毛虫を箒で集めるより、お箸でつかむ方が、体毛がばらけなくて安全です。


また、枝葉に脱皮した抜け殻が残っていますので、徹底的に散水して地面に洗い落とすことも、

お勧めします。放置すると、風に乗って漂い、かぶれる原因になります。


殺虫剤も、全ての昆虫を殺してしまう農薬もありますが、

「バチルス・チューリゲンシス菌」のBT剤もお勧めです。

BT剤は、蛾と蝶にしか効かない病原菌で、これらの幼虫の胃が潰瘍して、静かな死を迎えます。

カマキリや蜘蛛、鳥などの天敵や人間や動物には、問題ありませんので、環境負荷も小さく、

お子様がいるお宅で、殺虫剤を検討されている場合、お勧めです。

効果は1か月ほど保持するそうですので、予防的に事前散布するのも効果的です。


ヤゴがてんとう虫になった

2017年05月24日 | 庭、四季の花
生物農薬としてのてんとう虫のヤゴ、を以前紹介しましたが、

今朝、ヤゴから成虫に脱皮しました。



蛹から出たところを発見し、カメラを取りに家に戻り、梅の木にカメラを向けたときには、

てんとう虫はよちよち歩きはじめて、抜け殻から離れていきました。

最初は、星や体の色は出ない、とは知識で知ってはいましたが、実物を見ると感動します。

どんな、星模様になるのでしょう、楽しみです。