紀元前11世紀、周の文王が 軍師として呂尚を迎える折、
「吾が太公が待ち望んだ人物」と喜んだ。彼は、後に斉の始祖になる。
その彼は大の釣り好き。
それで後世の人々は、釣り好きを「太公望」と言うようになったそうです・・
さて、我が家の、何の予定もない、普通の日曜日ですが、
私は、NHK杯のフィギュア・スケート、男女シングルを堪能し、
その間、夫君は「釣りの本」を読み込んでおりました。
なんせ、来週日曜日に、千葉銚子沖で「ヒラメ」を釣るので、「予習」に余念がない。
それでも、沢口康子似の美人アメリカ人選手が登場し、にわかに顔を上げ、
ロシアの14歳の逸材に感心し、浅田真央ちゃんの演技に見入っておりましたが。
お昼を食べ終わると、そわそわして、釣具屋の「上州屋」に行く、という。
私も、散歩するね、と同行しました。
「また後でね」と夫はお店に入り、私は住宅鑑賞のため、周辺をブラブラ歩きます。
30分ほど歩き回りましたが、夫から携帯の連絡が入りません。
私もお店に入り、夫の背後から、見つからないよう観察しました・・・
夫はブラブラ、所在なさげに、店内をグルグル見て回っています。
おかしくなって、「どうしたの」と声を掛けると、
「店員が急がしそうで、声掛けられないんだ・・・」とボソリ。
私が手すきの店員に声を掛け、夫に引き合わせると、
「ああ・・・このあいだの・・」と互いに見知った同士で話が進み、
ヒラメ釣り用の竿、最高値の商品を買い上げ、更に次々と足していく。
夫は、仕事の道具も、家電も、最高値を買う性分ですが、
道楽に大枚をはたくのを、妻に見られたくないらしく、
夫の買い物に、金魚の糞のごとく、後ろからくっついて回る妻を、
「うっとうしい」と追い払おうとします・・・・・
「いいのよ、私は洋服買ったり、語学の学校に今後通うし。気にしないから。」
語学は今のところ、TVでタダですが、
先日の「全部マズイ!」事件の後、高額の洋服を買いました・・・夫に内緒ですが
「いい趣味が見つかって よかったじゃない~」
「ゴルフより金が掛かる。百万は掛かるだろう。」
と横目使いで、妻の目を気にしています・・・
店員が、夫の買い上げた商品の梱包を準備しているときに、
「あの~、釣り番組とか見ると、いかに大きいの釣ったか、皆さん自慢していますが、
家族にしてみれば、大きなの持って帰られても、嬉しくないんじゃないか・・と思うんですけど・・・」
店員は大笑いして、
「はははは、男は釣ることだけ考えて、釣った後のこと、考えないものなんですよ~
それで、家族のヒンシュク買っていますね~ どこの家庭も一緒ですよ~」
やはり。
「あの~、万一、大物釣ったとき、皆さん、どうされているのですか~」
と兼ねてからの疑問を投げると
「たいてい、知り合いの魚屋さんに、さばいてもらっていますね」
拙宅は、近所に魚屋もなく知己を得ず、「すし勘」に頼むのが上策であろう・・・
「あの~、偶然にも、ボックスにも入らないような大物は、どうするのでしょう?」
「船主に、代金払えば、その場で捌いてくれるよ。半身を船主に上げて、タダでやってくれる場合もある。
船主は、地元の小料理屋などに卸すんだ。」
なるほど。
最後に「魚の捌き方」の本を選んで、夫に買わせました。
夫が釣りに行くたびに、寿司屋に行ける!!!
夫の釣り~~~私も楽しみになりました~~~
そして、夜。
夫君は、和室の座卓の上に座り、買ったばかりの釣竿で、畳を海に見立てて、
竿をしならせて、ニヤニヤ悦に入っています・・・・
私は、ヒラメの役を 仰せつかり、竿の先に食らいつく真似をします。
釣りバカな夫婦でした・・・・
「吾が太公が待ち望んだ人物」と喜んだ。彼は、後に斉の始祖になる。
その彼は大の釣り好き。
それで後世の人々は、釣り好きを「太公望」と言うようになったそうです・・
さて、我が家の、何の予定もない、普通の日曜日ですが、
私は、NHK杯のフィギュア・スケート、男女シングルを堪能し、
その間、夫君は「釣りの本」を読み込んでおりました。
なんせ、来週日曜日に、千葉銚子沖で「ヒラメ」を釣るので、「予習」に余念がない。
それでも、沢口康子似の美人アメリカ人選手が登場し、にわかに顔を上げ、
ロシアの14歳の逸材に感心し、浅田真央ちゃんの演技に見入っておりましたが。
お昼を食べ終わると、そわそわして、釣具屋の「上州屋」に行く、という。
私も、散歩するね、と同行しました。
「また後でね」と夫はお店に入り、私は住宅鑑賞のため、周辺をブラブラ歩きます。
30分ほど歩き回りましたが、夫から携帯の連絡が入りません。
私もお店に入り、夫の背後から、見つからないよう観察しました・・・
夫はブラブラ、所在なさげに、店内をグルグル見て回っています。
おかしくなって、「どうしたの」と声を掛けると、
「店員が急がしそうで、声掛けられないんだ・・・」とボソリ。
私が手すきの店員に声を掛け、夫に引き合わせると、
「ああ・・・このあいだの・・」と互いに見知った同士で話が進み、
ヒラメ釣り用の竿、最高値の商品を買い上げ、更に次々と足していく。
夫は、仕事の道具も、家電も、最高値を買う性分ですが、
道楽に大枚をはたくのを、妻に見られたくないらしく、
夫の買い物に、金魚の糞のごとく、後ろからくっついて回る妻を、
「うっとうしい」と追い払おうとします・・・・・
「いいのよ、私は洋服買ったり、語学の学校に今後通うし。気にしないから。」
語学は今のところ、TVでタダですが、
先日の「全部マズイ!」事件の後、高額の洋服を買いました・・・夫に内緒ですが
「いい趣味が見つかって よかったじゃない~」
「ゴルフより金が掛かる。百万は掛かるだろう。」
と横目使いで、妻の目を気にしています・・・
店員が、夫の買い上げた商品の梱包を準備しているときに、
「あの~、釣り番組とか見ると、いかに大きいの釣ったか、皆さん自慢していますが、
家族にしてみれば、大きなの持って帰られても、嬉しくないんじゃないか・・と思うんですけど・・・」
店員は大笑いして、
「はははは、男は釣ることだけ考えて、釣った後のこと、考えないものなんですよ~
それで、家族のヒンシュク買っていますね~ どこの家庭も一緒ですよ~」
やはり。
「あの~、万一、大物釣ったとき、皆さん、どうされているのですか~」
と兼ねてからの疑問を投げると
「たいてい、知り合いの魚屋さんに、さばいてもらっていますね」
拙宅は、近所に魚屋もなく知己を得ず、「すし勘」に頼むのが上策であろう・・・
「あの~、偶然にも、ボックスにも入らないような大物は、どうするのでしょう?」
「船主に、代金払えば、その場で捌いてくれるよ。半身を船主に上げて、タダでやってくれる場合もある。
船主は、地元の小料理屋などに卸すんだ。」
なるほど。
最後に「魚の捌き方」の本を選んで、夫に買わせました。
夫が釣りに行くたびに、寿司屋に行ける!!!
夫の釣り~~~私も楽しみになりました~~~
そして、夜。
夫君は、和室の座卓の上に座り、買ったばかりの釣竿で、畳を海に見立てて、
竿をしならせて、ニヤニヤ悦に入っています・・・・
私は、ヒラメの役を 仰せつかり、竿の先に食らいつく真似をします。
釣りバカな夫婦でした・・・・
中年男の2大趣味と言われるゴルフと釣り。釣りは、川釣りは安上がりですが、海、特に船釣りは贅沢なようですね。
釣りは釣れなかったら運が悪かったと済みますが、ゴルフはスコアが悪いともう、何のために早起きして高いかね払って遠くまでゴルフにしにきたのだ!とやになってしまいますね、でもこれがまたリベンジしたくて練習場に通い、スコアアップの広告を信じて新しい道具を買ったりと、沼に嵌って行くのですが...
私が始めた自転車は、自転車だけ買えばあとは金がかからないと思ったら大間違い、こちらもウェアやらパーツやら、沼が待っていました...しかもどれも単価が高くて「やられた!」という感じ、でも後戻りできません。
世の中甘くない...
いつも、分かりやすい解説を ありがとうございます。
「沼」に嵌るあたり、大笑いして拝読しました。
釣りのウエアは、海水や魚の生臭さつくやらで、皆さん、立派なウエアは着ないようで、夫は、普段の仕事着の中で、最も汚れてない防寒着で済ましています。
その一方で、道具の竿は、魚の種の数だけ、メーカーは売りつけたいようです・・・道具に凝る男性の心理を突いた、メーカーの術中に乗せられている・・・と女性の私は思います。