役割が変わる

「若くていいわね」とお隣さん。
みなかみ町で暮らし始めて半年、顔見知りが増えた。毎朝の散歩であいさつを交わすようになったおばあちゃんや、郵便局のいつもの職員さん。ご近所の方々も。

車を持たない私「買い物はどこまで行ってるの？」との質問に、電車でひと駅、さらにそこから25分歩いて買い出しに行っていることなどを話す。「若いから歩けるのよー」との反応に笑うしかない。50過ぎの私、若いのか？

いや、若いのだ。
私が毎日あいさつを交わす方々は、母よりも年上。さんぽ友達は85歳だし、お茶のみ友達は75歳。健康に気を使いながら、日々、人生を楽しんでいる大先輩だ。そんなお母さんたちとの会話は、人生観だったり、幸福についてだったり、結構深くて面白い。

一方、職場は。
若い人たちのがんばりに助けられている。彼ら彼女らには、熱い思いがあり行動力がある。やりたいことや、すべきことがあふれていてとても忙しそう。悩みながらも必死で頑張る姿は、キラキラしている。本当に素晴らしい。

ある時「もう私が出ていかなくていいのだな」そう思って、ホッとした。

これまでたくさんの方々に期待していただき、支えられ、共にがんばってきて今がある。それなりに評価もしていただいた。感謝でいっぱい。だからこそ、これからの私の役割は「次の人」たちをサポートすること。引き継ぐべきことを、次の世代へしっかり引き継ぐ。それが「仕事」における私の役割だと実感している。

何年かかるだろう。
気力と体力があるうちに、最高の形でバトンタッチしたいと思う。

【メイン写真】
大宮氷川神社にて。今日もいい日になる！

【リンク先】
藍染めくらし
有限会社E-スタヂオ