恵比寿さまの熊手を買いに

先週の日曜日。群馬から帰宅した私は娘を大宮駅まで呼び出して、大宮氷川神社の「十日市」に出かけた。私の目的は、もちろん「商売繁盛」の熊手を買うこと。大宮駅東口から続く一の宮通りを、氷川参道に向かい歩く。娘はもっぱら屋台のおいしいものが気になるらしく「ここのチョコバナナはいまいち」とか「この先にから揚げやさんがあるよ」とキョロキョロ。足を止め「かめすくい」の店のおじさんの手さばきに、関心。

私はというと、年末の忙しい空気を楽しんだ。
「江戸の老舗の唐辛子屋」さんの屋台では、自分好みの唐辛子を調合してもらう。「大カラで、山椒多めで」なんて感じ。気前良く、お兄さんがバサバサといっぱいおまけをしてくれた。お雑煮にかけたら、おいしいぞ～。お正月が待ち遠しい。

次に立ち寄ったのは「千葉県産落花生の屋台」。
かごいっぱいの落花生を買う。やっぱりおじさん、「はい、おまけね～」と手づかみで3杯ほど袋に入れてくれた。あったかい部屋の中でビールを飲みながら落花生の殻をむき、おしゃべりする、こんな時間がとってもいいな～。

次は、漬物やさん。
たくあん漬けを購入した。「群馬大根」の文字についつい・・・。やはり私は、群馬県が大好き！

さて、ふだんなら10分ほどでたどり着く大宮氷川神社の一の鳥居。
人ごみの中、立ち並ぶ露天に足を止め、キョロキョロしながら歩いたものだから、ここまで40分以上かかった。さあ、鳥居をくぐったら、あとは縁起物の「熊手」を買うだけ。どの熊手屋さんにするか、迷いながら歩く。何しろ初めてのこと。どう選んでいいものか・・・。

「かわいい！」
布で作った鯛や恵比寿様が飾られた熊手を発見。
娘と私はこのお店の前で足を止める。名前は「中村」。お、うちと一緒じゃない！何となく「縁」を感じて、おじさんと交渉。残念ながら、気に入った熊では3万5千円。うちの規模じゃつりあわない・・・。

「来年は、もう少し大きなものが買えるように、そう願って一年がんばるんだよ」と中村のおじさん。「無理はしないんだ」。そうおじさんに励まされ、私は「身の丈」にあった小さな熊手を買った。おじさんは私の小さな熊手に「（有）E－スタヂオ」（「（有）E-スタジオ」って、間違えて書いてあるけど・・・）大きな看板をつけてくれた。そして、みんなで「よーお！」と手をたたいて商売繁盛を祈念。

昨年の年末は、こんなこともせず、静かに暮れた。
今年は、たくさんの人に見守られて暮れていく。
本当に、ありがたい。
いっぽづつ、いっぽづつ、無理をせずに前を向いて歩いていこう！

【今日の名言】
『売り手よし、買い手よし、世間よし。三方よし。』
　近江商人の商売哲学

　売り手に利益が上がり、買い手にも利便性がある。売る人にも買う人にも無理がなく、負担にならない。それが社会にとっても役立つもの。そんな、売り手、買い手、社会の三方が喜ぶ、こんな商売をしていきましょう～！

【写真】十日市（大湯祭）
商売繁盛の熊手を買いました。

有限会社E-スタヂオ
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