埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

インターネット時代を生き抜く人材に!

2005-11-27 22:37:53 | ライフ&ワーク
昨日、NPO法人ラナップの仕事で東京都杉並区に出かけた。PTAが主催をしてくださった「インターネット安全教室」2日目。保護者を前に、「あなたは子どもを守れますか?」とのお題で私は2時間、講演をした。

私にとってのインターネット安全教室。それは、情報社会を生きる子どもたちのために、コミュニケーションの道具としてインターネットをうまく活用して欲しい、という思いから組み立てた事業。インターネットのルールもマナーも大事。でも、それ以前に一人の人間として、人とコミュニケーションをとることの大切さを子どもたちに実感して欲しいのだ。そして良いコミュニケーションができる大人に成長して欲しい。子どもたちを自立した大人に育てること、それが私たちNPO法人ラナップの願い。また、コミュニケーション能力は、「自立・分散・協調」を基本とする情報時代に必要な能力なのだと思っている。

ちょっとまじめに。
厚生労働省2003年の調査では、職にも就かず学びもしない若者「ニート」が51万人、毎年増加の一途をたどっているという報告がされた。私の友人は、ニートの就職を受け入れる事業所を営んでいるが、その苦労話は尋常でない。

今、自分の目の前に人がいることを認識できない、認識できたとしても関わりがもてない。権利は主張するが役割は果たさない。何かのせいにして自分を正当化する。失敗に弱く、すぐに諦める。リスクを恐れ、責任を取ることを避ける。そんな若者が増えている。若者といっても10代から30代まで。その層は幅広い。

もしもこの国がそんな若者であふれたら、たちまち経済も衰退するだろう。そんなことはない、と思いたいけれどそうでもない。私が委員を務める職業能力開発審議会でも、さまざまな調査結果を見ても、企業経営における「優秀な人材不足」は常に問題点のトップクラス。優秀な人材がいないために事業が思うように展開できない、そんな悩みを抱えている中小企業はたくさんある。

それなのに、だ。
相変わらず「就職難」などと報道され、相変わらず、高度経済成長期のような「工業社会」に適した人材の育成がされている。「良い学校に入れば良い会社に就職ができる。良い会社に就職ができれば、よい人生が待っている」。残念ながら、今、そうして思い通りに就職できる人材はかなりの狭き門。優秀な人材のほんの一握りだけが大企業に守られた安定した生活が得られ、残りは思いもよらぬ理不尽な職場でがんばるか、就職を辞めてしまう。そんな風になってしまうのは、優秀な自分の能力を生かせない社会が悪いのかい?!

1970年代初頭にすでに終焉を迎えた高度経済成長。もういい加減、情報社会を認識して、時代に適した人材の育成をしないとまずいよねー。

「ねえ、あなたはニートになる?」
小学4年生の娘に質問する。彼女は、ニートの意味を知っている。
「ならない。働いて自分でお金を稼いで生きていくもん。」
答える娘に、「ごめん、あなたはなりたくてもニートにはなれない」と言う私。我が家には、そんな経済的余裕はないのだよ!
だからこそ、自分の子どもが情報社会を生き抜くために必要な力はよーく分かっている。そんな教育を、わが娘にはしてるのです。
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2 コメント

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同感! (naorin)
2005-11-28 09:06:32
インターネット安全教室、がんばってるね!

e-Lunchも思いは同じだよ~。



単にネットを怖がらせて遠ざけるようなことになってはいけない。

保護者はネットの有用性を理解して、子供たちにIT技術を人と人とをつなぐ温かなコミュニケーションツールとして、活用できるスキルを身につけさせにはどうしたらいいのか、それを伝えています。



ニートの問題は本当に深刻。

中学生の不登校やいじめの問題もなくならない。

ネット安全教室を展開していくと、絶対に倫理や道徳と結びついていくので、教えていく私たちも勉強は欠かせないし、襟を正さねばならない思いになります。



それにしても娘さんはたくましいね。

ま、とんちゃんの子なら心配なし!(笑)
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人と人、そこだよね。 (とん)
2005-11-28 12:28:45
naorin、コメントありがとです。ご無沙汰しました。

ほんと、インターネットの時代だって「人と人」。結局のところ、情報は伝えられ、伝えていくものなんだ。



がんばって、すすめましょ。ネット安全教室!



さて、わが娘の話。

確かにまたまたたくましくなった。と言っても私がビジバシ鍛えているわけではないのよ。ただ、待っていてもご飯が出てこない現実があるだけですぅー。
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