果報は寝て待て

「ママ、今本何冊になったと思う？」娘が聞く。彼女は学校の図書室で自分が借りた本の冊数を聞いたのだ。「うーん、20冊」。10月3日に今の学校に転校し、2ヶ月がたとうとしている。いくら読んだってその程度だろうと思って私は答えた。「ざんねーん、27冊でした！」ちょっと嬉しそう。「今日、ことわざの本を借りたよ」

その本から彼女は「ことわざ３ スリー」というメモを作っていた。どんないきさつかわからないけれども、彼女が選んだことわざは次の３つ。

・医者の不養生
・うわさをすればかげ
・果報は寝て待て

そのメモには、「ひとにはうるさく言うのに自分では実行しないという意味」などと、ことわざの意味が書かれている。ちょっと怖い・・・。なに、このスリーは！

「ゆかちゃーん、ママがんばってるんだけどなかなかお金にはならないよ！一緒に貧乏を楽しみましょう！」
そんなことを言った私に、娘の言葉。
「ママ、『果報は寝て待て』だよ。果報（幸運）はやってくるときにはやってくるのだから、あせらずのんびりと寝て待っていればいいんだって。じたばたしても手に入らないよ」
あーなーたー、いつの間にそんなにしっかりしちゃったの～。感動する私に

「ママ、『うわさをすればかげ』だよ」
・・・。怖すぎる。