1年前、フルートを習い始めた。
10年ほど前に練習用のフルートを買ったことを思い出し、リペアに出す。お金をかけて調整した楽器を吹かないのはもったいない、それだけの理由だった。
「私には、合わない」
習い始めてすぐに、思う。「フルートって私らしくないんだよね、可愛すぎるっていうか」。で、練習する気もなく、なんとなくレッスンに通っていた。
自分の音を聴くのが辛い。
こんな音、聴きたくないんだよー。いい音が鳴らないのは、楽器のせいだ。
が、違った。1年後に出会った先生。
「フルートは、清らかな少女の歌声です」歌をうたうのだ、と。「吹く」のではなく「歌う」のです。
おじさんにならないで。
その言葉にハッとする。私の人生、いつも「おじさん」だった。強く、明るく、たくましく(笑)何が起きてもグッとお腹に力を入れて「大丈夫、私にはできる」と言い聞かせて。時には、負けるもんかと闘って。私は間違っていない…、そんな人生だ。
力が入りすぎ。
それじゃあ、ジャイアンの歌のようでしょ、と先生。呼吸はしっかり力強く、けれども優しい音を出すんです。誰かに聴いてもらうために奏でるんですよ。自分のために吹いているんじゃない。
…。
がむしゃらに、負けるもんかと生きて生きた私には、「フルート」という楽器は合わないと思えたのかもしれないね。私、ジャイアン。そんな生き方をしてきたもん。
けれど今。
フルートを練習することで、強くて繊細な優しい、「誰かのために」生きる私が生まれるかも(笑)。この「ラ」は、この曲の「ラ」じゃない、と先生。確かに。私の「幅」が広がると、ホント思う。
もう少し、がんばってみるね。
【メイン写真】
毎朝の練習にて
【リンク先】
藍染め暮らし
有限会社E-スタヂオ
10年ほど前に練習用のフルートを買ったことを思い出し、リペアに出す。お金をかけて調整した楽器を吹かないのはもったいない、それだけの理由だった。
「私には、合わない」
習い始めてすぐに、思う。「フルートって私らしくないんだよね、可愛すぎるっていうか」。で、練習する気もなく、なんとなくレッスンに通っていた。
自分の音を聴くのが辛い。
こんな音、聴きたくないんだよー。いい音が鳴らないのは、楽器のせいだ。
が、違った。1年後に出会った先生。
「フルートは、清らかな少女の歌声です」歌をうたうのだ、と。「吹く」のではなく「歌う」のです。
おじさんにならないで。
その言葉にハッとする。私の人生、いつも「おじさん」だった。強く、明るく、たくましく(笑)何が起きてもグッとお腹に力を入れて「大丈夫、私にはできる」と言い聞かせて。時には、負けるもんかと闘って。私は間違っていない…、そんな人生だ。
力が入りすぎ。
それじゃあ、ジャイアンの歌のようでしょ、と先生。呼吸はしっかり力強く、けれども優しい音を出すんです。誰かに聴いてもらうために奏でるんですよ。自分のために吹いているんじゃない。
…。
がむしゃらに、負けるもんかと生きて生きた私には、「フルート」という楽器は合わないと思えたのかもしれないね。私、ジャイアン。そんな生き方をしてきたもん。
けれど今。
フルートを練習することで、強くて繊細な優しい、「誰かのために」生きる私が生まれるかも(笑)。この「ラ」は、この曲の「ラ」じゃない、と先生。確かに。私の「幅」が広がると、ホント思う。
もう少し、がんばってみるね。
【メイン写真】
毎朝の練習にて
【リンク先】
藍染め暮らし
有限会社E-スタヂオ