埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

迷いからの脱出

2006-03-22 16:53:00 | ライフ&ワーク
いつからだろうか、私は悩んでいた。モヤモヤと。なぜ大きなリスクを抱えてまで自分は自営業で仕事をしていくことを選んだのか。その事業をまずは安定させなければならない今。なのに私は就労自立支援を掲げて活動するNPO法人の代表者として、忙しい時間のやりくりをし自分の生活費を削ってまでそこに責任を感じて活動している。そんな自分の「感覚」、それが何なのだろうと、時には自分のバカさを責めながら考えていた。

昨日、そのNPO法人ラナップを知ってもらうための会を開いた。
NPO法人ラナップについての紹介や活動報告の後、「次世代に伝えたいメッセージ」というテーマで座談会をする。私が次世代に伝えたいこと?!私の頭に浮かんだのは「働く」という言葉。「働くことはとんさんにとってどんなこと?」なぜ、私が「働く」ことを次世代に伝えたいのか、Aさんが質問してくれた。

働くことは、私にとって「自分として生きる」ために必要なこと。
働けない私は、自分で食べていくことすらできなかった。食べられないことは生きられないこと。生きていくために働けない私は理不尽なことにも我慢するしかなかった。親の暴力にも耐えるしかなかったし、耐えられず家出した先でも肩身の狭い思いをした。私が16歳になり働いてお金をもらったとき、私は「これで自分が思うように生きられる」とほっとしたのを覚えている。「悔しかったら自分の食いぶちくらい自分で稼げ」と14歳の時に親に言われたこと。これが私の原点。

私にとって働くことは、生きること。

「それだけ?」と、Aさん。
食べるために働くのであれば、どんな仕事であっても良いはず。結婚して夫の収入で食べられるようになっても私は仕事を辞めたいと思わなかった。主婦という立派な仕事を選んでも良かったのに。いえいえ、それをやってみたけれど、私は「主婦業」という仕事に夢を抱けなかった。私にとって生きがいは、パソコンを教えることやものをつくること、たくさんの人と話をすること、イメージを表現することにあった。

だからもうひとつ。私にとって働くことは、生きがい。
たとえ今は収入が無くても、自分の能力や経験を「仕事」という形で発揮して社会と関わり、やがてそれが「収入」につながることを夢見る。私にとってはそんな営みが自分が生きる元気のもとなのだ。

ここまで考えて気がついた。
だれにとっても、働くことが生きがいでなければいけない???

私は、今まで誰もが「生きがいだ」と思える仕事につくことができたらいいのにと思っていた。そうだ、私はここで悩んでいたのだ。Aさんは、「仕事は生活のため。生きる元気は友人との時間」と言う。そうか!「好きを、仕事に」と考える必要はないのだ。好きなことを仕事にしようと思うから「自分に合った仕事探し」からいつまでも抜けられないのだ。大人になったら自分が食べていくために仕事をする。これは私にとって譲れない基本。ただ、そうして生きる自分が生きていくために価値をおくものは「仕事」でなくてよい。人によって違っていいはずなんだ。

そうして自分が、見えた。
私は、誰もが「生きる基本としての仕事」を持つことができ、誰もがさまざまなありようで自分の生きがいを語れる社会に期待しているのだ。そのために自分がそうあろうともがき、そうありたいと思う人たちとともに自分にできることをしているのじゃないか!

ちょっと今日は熱いとんさんのE-スタヂオ
ちょっと得するパソコン講座

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2 コメント

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仕事は「作品」 (としたか)
2006-03-23 02:54:03
とんちゃん、久しぶり。元気そうでなにより。



「自分にとって仕事とは」って、ときどき自問自答します。仕事から得られる報酬はもちろんお金も大切だけど、それだけじゃないよね。仕事をすることで「ノウハウ」や「知識」を得ることもできるし、それによってまたもう一段進歩できるような気がする。だから仕事をするのは自分が成長するためってことも言えるよね。



「仕事は生活のため。自己実現はプライベートで」って言う考え方は自分にはぜんぜん理解できないです。だって成人した後、人生の半分は仕事しているわけで、その時間が「単に生活の糧を得るためで、プライベートの充実のために切り売りしている」状態なんて自分には考えられないです。それじゃ半分しか生きてない。



自分としてはプライベートの時間ももちろん大切で、充実したものにしたいけど、まずは仕事をしている時間こそ、充実した、楽しいものにしたいって気持ちが強いです。



「仕事」とか「人生」とか、自分にとっては「作品」って感じ。画家が「絵」を残して、その「絵」をみてたくさんの人が感動するみたいに、感動してもらえるような「仕事」や「人生」にしていきたい。



ごめんなさい。なんかえらそうに言ってしまったけど、自分もまだぜんぜんできてないけど、でも、そんな気持ちで仕事をやっていこうって思っていたので、ついつい書き込んでしまいました。



とんちゃん、また一度、会おう。

大宮でも、新都心でも、日本橋でもいいよ。

仕事の話(← 実務的な打ち合わせ)をしよう。
返信する
日本橋、行きます。 (とん)
2006-03-23 08:36:52
としたかさん、お久しぶりです。

コメント、本当にありがとうございます。とってもとっても嬉しかったです。ホントです。



近いうち、ぜひお時間ください。日本橋に行きます!
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