4000万円の借金

群馬から埼玉に引っ越すことに決めた私。決めたら何もかもさっぱりしてしまった。今まで私を苦しめてきたことが、ほとんど解決してしまう。「気の持ちよう」とはよく言うけれど、そうではない。「気の持ちよう」ではなくて、「こんなもの」という社会通念的思い込みと「できるわけない」という諦めを一旦捨ててしまうと、なんともたくさんのアイディアが浮かぶのだ。今まで私を苦しめていたものがバカらしくさえ思えてくる。

大宮に行く切符代が300円足りない、そんなことがあった。お金のことで社長の私が自分の事務所に行けるかどうかを悩むなんて何て情けないのだろうと思った。最近、毎日のように利用していた高速道路＆新幹線通勤の金銭的負担。支給選定時の所得から児童扶養手当がもらえなかった私。今は事業への投資時期。事業へお金を使い月5万円程度の生活資金でどうやって生きていったらいいのか本当に苦しんだ。「かわいそうね」という感情がにじみ出ている社会福祉事務所の職員との面談。客観的に当面の生活資金を貸してほしいだけなのに、「事業に使われるのでは」などと言われて結局一銭も援助してもらえなかった。「だいじょうぶ？」「大変ですよね」。お涙ちょうだい劇は、そんな言葉だけで終わった。使えない制度だ。

それから、娘のこと。
これは具体的には書けない。あれこれ辛いので。

給食費を滞納。毎月催促の手紙を持ち帰る娘に、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。「支給振り込んでください。止めますよ」という公共料金の請求書。車のローン、その他もろもろの催促の電話。払いたくても払えないんだよ～！何と言われても自分の責任。どんな言葉でののしられようが受け止めるしかない。殺せるものなら殺しにこい！そんな究極の意地。プライドは、背筋を伸ばして生き続けてやる。いつか見返してやる。誰よりも税金払ってやるぞ！それだけ。そうそう、本当に困っているときに援助が受けられないこの国の福祉政策にも激怒したよ。

そんな毎日。
それもこれも、私が群馬で暮らしたいなどと思ったから起きたことだ。埼玉に帰ることに決めた私にはもう関係がない。たくさんのお金をかけてなぜこの暮らしをしたか？それは良くわかる。この1年は私と娘にとってとても必要だったから。私も娘もこの1年で、とても変わった。「人と環境」が私たちを変えた。とても素晴らしい体験だった。

さて、4000万円の借金、とは。
私は埼玉で暮らすことを決めた。けれども、何かに流され自分から「貧乏の苦労」を選ぶような生き方は、もうしない。清貧な暮らしは素晴らしい。私は埼玉でもそれを実行していくつもり。けれども、客観的に自分をみることができないばかりに貧乏暮らしをするようなことはもう辞めた。田舎の温泉に近い場所に、お世話になった方々にくつろいでいただく場所を作りたいという自分の夢の実現のためにも。

そのために資産を持ちたいと思った。
そしてどうしても欲しい物件に出会う。私はその物件を何としてでも手に入れたいと思っている。でも、今の私に資金はない。どうしてもどうしても欲しいのに。絶対に欲しいのに。

バカな私は、銀行に電話。
「4000万円貸してください！」。もちろん爆笑。でもこの物件を長い目でみたら、安いのよ！4000万円は！お金があったらすぐに投資してる。ないから貸してっていってるのさ。こんな物件なかなか出会えない。素晴らしいタイミング、素晴らしい立地、素晴らしいコラボレーションなのー。私が生きている間にこんな素晴らしい物件に出会えるとは思えない。どうしたら手に入るのだろう。

ふふふ、負けない。やってやろうじゃないの！
ゲットしてやろうじゃない。人生一回きりでしょう？枠に当てはまる必要なんてないんだから。やれるだけ、やってみよー。

【今日の名言】
『自分にできることがあったら、
　そしてできると夢見ていることがあったら
　それを始めよう。
　大胆さには、才能、力、そして魔法がついてくる」
　ゲーテ

【写真】癒し。
ラベンダー＆カモミールのアロマキャンドルの明かりの下でブログ書いてます。

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