埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

不便で良い

2019-05-01 05:54:06 | ライフ&ワーク
今日は雨だし家でおとなしくしてようかなと思ったけど、雨がっぱを見つけてしまった私、ウキウキ♪印刷しなきゃ!と理由をつけて隣の駅へ。そう、電車でひと駅行ったコンビニが私のプリンター(笑)

駅に着くとサイレンが!
野次馬の私、消防車についていく。

「ただ今の火災は、誤報でした」そんな有線放送にホッとする。それにしても町の消防団、すごいなぁ。田舎にはあちこちに消防署なんてないから、町の人たちが結成する「消防団」が頼り。長ーい連休、なのにどの消防団も現場到着、早かったー。お疲れさまです。

プリンタコンビニとは逆の方向に歩いた私。
この先のスーパーで、平成最後の晩酌のおつまみでも買おう、と歩く。歩く。歩く。そう「この先」が遠いわけ。50分くらい歩いて到着。ふぅ。

買い物を終え、バス停へ。帰りはバスで良いか…。
1時間に1本もないバス、時間はチェック済み。ちょっと早めに着くと、おばあちゃんが雨の中、傘もささずに待っていた。

「風邪ひいちゃいますよ。屋根の下に入っていたら?」そう言うと、「足が悪いからさ、バスが見えても急に動けないんだよ」と。「じゃ、私見てますよ!」

そんなこんなで、おしゃべりタイム。

「今日はさ、そこで2,000円いただいてきた」とおばあちゃん。パチンコ屋さんで換金し、カレーを食べたところらしい。もったいないから残さず食べたけど、かなりのボリュームでお腹もびっくり。

「奥さん、どこまで帰るん?」
そう聞かれたので、私も聞き返す。おばあちゃんは私よりもさらに先から来ていた。水上駅からさらに上る、スキー場の方だ。

坂降りて、バス乗って、電車乗って、バス乗って。たまに遊びに来るンさ。足も腰も肩も思うように動かない、というおばあちゃん。しかし、意識は高い。杖を突き、ちょっとのお小遣いをもって、町に出かける。家にこもってたら、体が動かなくなっちゃうから。

「朝起きて、飯食って、昼寝して、また飯食って、風呂入って、寝る、そんな毎日はつまらないだろ」と。目が悪いらしく、バス代の支払いは運転士さんにお世話になる。「見えないし、できないことはお世話になるンさ」。

外に出たら、人と話す。今日みたいにお小遣い2,000円もらうなど嬉しいこともある。息子にあきれられても、やめられない。

「コンビニのスナック菓子が好きでね」と、ご飯前に食べ過ぎて息子さんに叱られる話、孫の話、戦後の話、人生は運だからそんなものだと思って好きに生きたらいいという話、これから忙しくなる農作業の話。

バス停からバスで駅へ。しばらく駅で電車を待ち、電車に乗り、私が先に降りるまで。おしゃべりは尽きなかった。

昭和11年生まれなんで、82歳くらいになるんかね、とおばあちゃん。
令和初日、計算はやめます。

もしも車があったなら、もしもプリンターが自宅にあったなら。もしも…。ないことから始まる豊かな時間に、毎日心を動かされています。これからも、不便で良いな。

【メイン写真】
山歩きにて。まさに花ざかりです♪

【リンク先】
藍染めくらし
有限会社E-スタヂオ

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