「突然ですが、今度の日曜日、婦人消防団の見回りお願いしたいのです。もし、ダメならご連絡ください。」班長さんからのメモが郵便受けに入っていた。地域の活動になかなか協力できない私のこと、できるときにはやらせていただこうと思う。で、今朝は朝の9時半から自分の班のお宅を1件1件周り、防災に関するチラシを配った。一緒に回ってくださる石田さんと消防団の池田君。みな、ここに住む単なる住民だ。私たちの地域は、私たちが守る。
「おはようございます。婦人消防団ですー。」
「ご苦労様です。寒いのに、大変だね~。」
本当に寒かった。
今日、近くの村には雪が降っているらしい。そうして回るお宅のお母さんたちは、汗をぬぐいながらもう畑仕事をしていた。
「消防車の見回り、これから寒くなると大変だね。私なんて夢の中でサイレンの音聞いてるよ。遅くまで回ってるもんね。」
消防団の池田君に、石田さんかが言う。
「ま、そうっすねー。」
茶髪にピアスの池田くん。
「池田くん、仕事は?」
「オレ、昼間も夜も働いてます。仕事二つしてるんすよ。」
「エライ!がんばれー」
と、石田さん。
お二人と地域を回りながら何だか、すごくワクワクしてくる。
「ねえさんー、いますー」
呼び鈴を鳴らして出なければ、玄関を開けて声をかける。「姉さん??」ご親戚ですか、そんな地域社会だ。「ここは、ご夫婦学校の先生」「ここは、工務店」・・・。農家がほとんどだけれども、若い人が仕事をしていない家がない。「せっかくの日曜日、寝ていたら悪いからチラシはポストに入れて帰りましょ」そんな配慮も知っているからこそだ。
田舎暮らし。面倒だけれど、かなり面白い。
「オレ、小学生以来ですよー。こんなたくさんの家回ったの!」
と茶髪の池田君。
「とんさんは、もう、帰って大丈夫ですよ。後オレ、やっときますから」
彼は私が肩からかけた「婦人消防隊」のたすきを受け取って、皆が待つ住民センターへ向かって歩き出した。
「おーい、大丈夫か?応援呼ぶか?」
車が彼の脇に止まる。彼の先輩が声をかけに来たのだ。
「だいじょうぶっす」
私は、まっすぐな道を家に向かって歩きながら「確かに面倒だけど、老若男女協力し合って地域をより住みやすくしようと思うことってだいじだよねー」と、心から思った。
「おはようございます。婦人消防団ですー。」
「ご苦労様です。寒いのに、大変だね~。」
本当に寒かった。
今日、近くの村には雪が降っているらしい。そうして回るお宅のお母さんたちは、汗をぬぐいながらもう畑仕事をしていた。
「消防車の見回り、これから寒くなると大変だね。私なんて夢の中でサイレンの音聞いてるよ。遅くまで回ってるもんね。」
消防団の池田君に、石田さんかが言う。
「ま、そうっすねー。」
茶髪にピアスの池田くん。
「池田くん、仕事は?」
「オレ、昼間も夜も働いてます。仕事二つしてるんすよ。」
「エライ!がんばれー」
と、石田さん。
お二人と地域を回りながら何だか、すごくワクワクしてくる。
「ねえさんー、いますー」
呼び鈴を鳴らして出なければ、玄関を開けて声をかける。「姉さん??」ご親戚ですか、そんな地域社会だ。「ここは、ご夫婦学校の先生」「ここは、工務店」・・・。農家がほとんどだけれども、若い人が仕事をしていない家がない。「せっかくの日曜日、寝ていたら悪いからチラシはポストに入れて帰りましょ」そんな配慮も知っているからこそだ。
田舎暮らし。面倒だけれど、かなり面白い。
「オレ、小学生以来ですよー。こんなたくさんの家回ったの!」
と茶髪の池田君。
「とんさんは、もう、帰って大丈夫ですよ。後オレ、やっときますから」
彼は私が肩からかけた「婦人消防隊」のたすきを受け取って、皆が待つ住民センターへ向かって歩き出した。
「おーい、大丈夫か?応援呼ぶか?」
車が彼の脇に止まる。彼の先輩が声をかけに来たのだ。
「だいじょうぶっす」
私は、まっすぐな道を家に向かって歩きながら「確かに面倒だけど、老若男女協力し合って地域をより住みやすくしようと思うことってだいじだよねー」と、心から思った。