埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

表現の転換

2021-11-05 15:41:46 | ライフ&ワーク
今朝のこと。
朝、温泉に行くと杖を持ちながら入浴されているおばあちゃまと会う。とても素敵な方で、夏にはきれいな刺繍の入ったワンピースを着ていらした。旅行先のエジプトで買ったのよ、なんて話を伺ったっけ。

「毎朝、走っていらっしゃるの?」
と聞かれたので、そこからおしゃべり。「素晴らしいわね」「私はもう走れないけれど、それでもあと1週間、温泉を楽しもうとがんばっているのよ。」と。

みなかみ町で暮らし始めて3年目。
ここで私はたくさんのことを感じ、学んでいる。人は歳を取る。それはもう、誰にも変えられない真実。どうあがいたって、20代の頃の自分には戻れないもん。

ただ、どう歳を取るのか、それを受け止めるのか。
あの方からこの方から学んでいる。

80代の先輩は「50代の私に、今できること」を教えてくれる。さらに「いつか、できなくなること」を話してくださる。時にそれは、返す言葉が見つからないほど切ない話でもあるのだけれど。

私はここで暮らして、それが現実だなと思えるようになった。できていたことが、歳を取って思うようにできなくなる虚しさや惨めさや悔しさ。自分の命の尊厳や生きる喜びや。ただただ話を聞いて、そうですかとしか返せない私。

「表現の転換」

私も歳を重ねていく。
さて、日々をどう語ろうか。

歳を取ったからこそ気が付けること、素晴らしいと思えること、感動できること。私はそういうことを語っていこう。若い人にはわからない感謝の気持ちや、心の底から湧き上がるような喜び。生きるこの瞬間の感動。

私は歳を重ねながら、そんな思いに至りたい。
そう思えるような「表現」をしていきたいと思う。

できないこともたくさん出てくる。
けれども、ゆっくりと、しっかりと、それらを受け止めて、人生の楽しさを語れるといいな。

【メイン写真】
虹の朝。頭の上は晴れているのに雨が吹いている。この町ならではの天気。(この辺りでは「吹越:ふっこし」と言うそうです)

【リンク先】
藍染め暮らし
有限会社E-スタヂオ

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