埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

男は「仙人」

2006-06-19 01:57:48 | ライフ&ワーク
先日、ある友人と仕事の話。彼は20年ほど前に自分が安定した内定先を蹴って今の仕事に就いた理由を話してくれた。「金持ちの搾取、そんな現実に巻き込まれるのが嫌だったんです」。大手商社に勤めてやがては海外勤務、そんな未来は彼にとって魅力的じゃなかったのだそうだ。そんな彼、最近お嬢さんと一緒にお茶(茶道)を習い始めている。彼が言った「男はさ、仙人なんですよ」。はぁ?

男は、仙人?
つまりは、「男には自分の信じることを、今は誰にも理解されず、老い、深い山奥に篭るほどの覚悟をしてまでも成し遂げたいというロマンがあるのだ」と言うのだ。なるほど。「女性は現実的。こんな男より、お金がある男の方がいいですよね」。そういわれても、答えようがない。そうですね、とも言えないし、そんなことないですよとも言えない。「どうでしょう?」と答えておいた。

ほんの十分程度の何気ない会話。
仙人かー。
埼玉に事務所を持ち、埼玉・東京で働きながら、田舎で暮らす私。「自分の信じることを、今は誰にも理解されず、老い、深い山奥に篭るほどの覚悟をしてまでも成し遂げたいというロマンがある」それは私も同じだよ。それこそ山にこもっちゃってる時は、暮らしぶりも現代風の仙人みたいなものだし。なにも男性だけのことじゃないんじゃない?

とそこまで思って、自分の言葉を否定する。
私は、離婚したから仙人になれたのだった。
結婚していては自分の夢が追えなかった。夫は自分の人生をかけてまで私の事業の応援団にはならなかったし、それどころか彼には彼の夢があり、私は「内助の功」を求められた。私がそれを欲しいくらいだったから、お互いが人としてよい関係でこれからも付き合っていくためには、一緒に生きないほうがいいなー、と思って別れたのだ。誰も悪くない。

友人の言葉。
「こんな男より、お金がある男の方がいいですよね」。
私は「こんな男」も面白くていいんじゃない、と思う。ただ、それは彼の夢をサポートしていないから言えること。自分の人生をかけて自分の夢を一緒に追いかけたいと思う家族の暮らしを背負う。夢ってものはスケジュール通りに叶うものではないから、これってすごいことだ。「内助の功」といった感覚が失われている現代社会で「男らしく生きる」ってのも大変だー。

最後に、私への、内助の功。
ひとりで子どもを育てながら社長をしてる私が思う必要な手助けは、家族といった不安定な要素ではなく、安定して子育てを見守れる社会環境と、泣きたい時にそばにいてくれる友人かなー。そう、困難は自分で越えるしかないからね!心の力を取り戻す時間を一緒に過ごしてくれる友人は絶対に必要。

【今日の名言】
『いつかできることは、すべて今日でもできる。』
 モンテーニュ

【写真】尾瀬ヶ原。
ミズバショウがかわいらしかった!

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