埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

イケダさん

2006-08-29 15:25:32 | ライフ&ワーク
朝8時過ぎにコインランドリーへ行く。出かける用事があったので、洗濯物を早く乾かしたかった。良く晴れて程よく風もある洗濯日和。こんな日に朝っぱらからコインランドリーを訪れるのは私くらいのものだ。店内ではオーナーのイケダさんが掃除機をかけていた。「おはようございます!」と元気いっぱいにあいさつ。イケダさんは、店内の自動販売機でジュースを買い「おいしいよ。飲みなさい。」とご馳走してくれた。

イケダさんは大きな園芸屋さんの創業者。今では、園芸屋さんのほか、コインランドリーをいくつも経営している。乾いた洗濯物をたたみながら、耳の遠くなったイケダさんと大声でおしゃべり。

「オレは一銭も親から出してもらわずに商売を始めたんだ。」
イケダさんが21歳で兵隊に行ったこと、幼い頃に母親を亡くし大勢の兄弟の中で苦労して育ったこと、兵隊から戻ってきてから頼る人もなく、ひとりで事業をはじめまじめにコツコツ働いてきたことなどを話してくれた。私は、てきぱきとタオルをたたみながら、うなづく。

「おねえさん、子どもは何人?」
「ひとりです。」
「だんなさんは公務員かい?」
「いないんですよー、ひとりも。」
「そうかい。あんたみたいに明るくてきれいな人と別れるなんて、だんなももったいないことしたねー。」
そんなイケダさんのお世辞にちょっと嬉しくなって、あれこれおしゃべり。

「人生、いろいろあるさ。だけどさ、まじめにやってたらいいことあるよ!おじさんがそうだったんだから。まじめが一番。がんばるんだよ。」

洗濯物を片付け終わった私、イケダさんに何度も何度も「がんばるんだよ!いいことあるよ!」と励まされて、コインランドリーを後にした。私がいなくなったコインランドリー。イケダさんは、また掃除機を手にお掃除を始める。お金持ちになっても、耳が遠くなっても、毎日毎日こうして働いているイケダさんが、私は大好き。

【今日の名言】
『空気と光と友人の愛。
 これだけ残っていれば、気を落とすことはない。』
 ゲーテ

【写真】イケダさんのお店。
いなか暮らしの真冬。洗濯物が乾かない毎日、随分お世話になりました。

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