埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

子どもたちに必要な力

2007-02-13 07:40:51 | ライフ&ワーク
「感受性」なんて言葉、死語になりつつあるね、数年前の友人の言葉が忘れられない。私は子どもの頃に大人から「とんちゃんは感受性が強いね」と言われた。すぐに反応してムキになって怒ったり、必要以上に悲しい気持ちになって落ち込んだりする子どもだったからだ。私にとって「感受性が強い」という言葉は褒め言葉ではなく、単純で喜怒哀楽がはっきりしている、なんだかバカにされている気のする言葉だった。

数年前、友人と「相手の心の痛みや思いを感じない人が増えた」という会話をしていた時のこと。彼女が「感受性なんて言葉、死語になりつつあるね」と言ったのだ。私はその時、目の前がパッと明るくなる思いがしてとても納得した。そういえば、感受性という言葉を聞かなくなった・・・。70年代中ごろからの管理教育によって、「良い子」とよばれるロボット人間を大量生産しちゃったってことかしら??

もともと子どもたちは感受性が強い。
いやいや、危険を感じて自分の身を守るという動物的直感が当たり前に備わっているのだろうと思う。そんな直感的であるはずの子どもたちにも、鋭い感性を感じることが少なくなった。「滑稽なくらいに物知り」の子どもが増えた。

この情報化社会。それはすごく、危険なことだと思う。
10歳足らずの子どもが、自分の知識だけで物事を判断しようとしている。「間違っていない答え」を振りかざして大人の話を聞かない。私も含めて「古い」過去を生きてきた人たちからの知識の受け売りで、このスピードの速い、未知の社会を生き抜くことができるんだろうか。今や知識など、googleで検索したらたちまち手に入れられちゃうのに。物事を知っていることなどちっとも偉くない。「滑稽なくらいに物知り」と表現したのは、ネット検索したら10秒で手に入る知識を、試験会場に携帯電話やパソコンの持ち込みを禁止して試すような教育をいつまでしているのだろうとおかしくなってしまうから。知識を現実に応用する「知恵」をつける教育をしていかないかな、そろそろ。いくら安部総理大臣が「美しい国日本」なんて言ったところで、「美しさ」という言葉から発想が広がらない、作られた箱庭の「美しさ」の中で生きているものだから発想を広げようのない子どもたちが増えていることもわかっているのかな~。

私は仕事がら、情報化社会を生きる難しさを実感している。
自分が情報化社会の利益を享受し、それを仕事にしているのだから。誰もが手に入れることができる知識や情報をお金に変えるためには何が必要か。そのために必要な力を身をもって感じてる。だから、力をつけるための環境を作り、その力を伸ばす努力をこの年になってもしているわけです。

そう。その力の源こそ感性。
相手を理解しようとする「共感力」や、情報を企画に変える「発想力」や。
それを的確に相手に伝える「表現力」etc。
これらすべてが、コンピュータに向かっていて養える力じゃない。
本を読んだだけで身につく力ではない。
自然や不自由さやたくさんの人との関わりの中で、喜んだり、怒ったり、悲しんだり、楽しい思いや言葉にできない心の動きを感じて初めて身につく(いえ、心につく)力です。こういう力をつけるには、ある程度時間がかかるよ。だからこそ、子どもが子どもである時間が大事なのです。

これからの社会を生きる子どもたちこそ、感受性豊かであるべきだと私は思う。今や感性豊かであることが、カッコイイ時代なのだ。もう、みなが同じ方向を向いて経済的「豊かさ」に向かって生きる、そんな時代ではないのだから。

高度経済成長の終焉からすでに35年。
いい加減、目覚めましょう!

【今日の名言】
『経験は自然に身につかない。
 自然に身についたことを生かし、行動すると経験になる』
 アルダス・ハクスレイ

【写真】お釜で炊いた炊きたてごはん
我が家は毎日直火炊き。「おこげが美味しい!」などという方もいらっしゃいますが、毎日だときついものがあります。やはり、おこげを作らないように炊くのが一番!(経験者は語ります・・・。)火加減、結構難しいのよ~。

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