埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

期待されるということ

2008-01-27 11:38:32 | ライフ&ワーク
先週。早く帰ろうと思ったものの、5時半過ぎから次々と片付けておかなければならない仕事が生まれて、帰宅したのは夜8時を過ぎていた。中学の入学試験を翌日に控えた娘。テレビを見ながら、マンガ本やらジャニーズ系の雑誌を脇に積み上げ、問題集に向かっている。その光景を見た私、思わず「テレビ見ながら問題なんて解けるの?もう試験は明日なんだから、やる気がないなら今日はもうやめなさい」と言ってしまう。

彼女は彼女なりに明日の試験に緊張し、彼女なりに勉強をしていたのだ。それは分かっていた。けれど、その中途半端さが許せなかった。やるならやる、やめるならやめる。受験をいい加減に考えている感じがして、とても許せなかった。

「いいよ。もう、受験なんかしない!最初ッから、試験なんか受けたくなかったんだから!」
娘が怒り出した。
「何言ってんの!あなたが受けるって言ったんじゃない。自分で言い出したのに、ダメだと思うと逃げるわけ?」
火に油を注ぐ。
「違うよ!ママが受けてみろって言ったんじゃない!」
「だけど、受けることに決めたのはあなたでしょ。どれだけの人があなたを応援してると思ってるの?そういう人の気持ちが分からないわけ?」
「応援なんかしてくれなくていいもん!」
「あなたさ、一人で生きていると思うんじゃないよ。あなたの周りには、人がいる。あなたのことを思ってくれる人がたくさんいる。そういう人たちの気持ちを考えなさい!」

すっかり娘はやる気をなくしてしまった。
ばかな、母だ。
何も緊張している娘に、やる気をなくさせるようなことを言うこともなかろうに。

私は、自分が悪いことを十分感じていた。頭を冷やそう。お風呂に入る。お風呂から出て、食事の支度をした。娘は、まだメソメソしていた。そんな娘を抱っこして、謝った。

「ごめんね。ママが悪かった。」
娘は首を横に振った。
「やだ。ゆるさない。」

「ママさ、今日、いっぱい嫌なことがあったの。だから、あなたに当たったんだね。ほんとに、ごめん。」
また、娘は首を横に振った。
「お仕事してるとさ、人に期待したり、期待されたりする。今日、『お願いだから、一生懸命にやって!』と祈るような気持ちでいたのに、全くそんな思いが通じなくて。どうして、分かってくれないんだろうと悲しくなった。人にこんな思いをさせたらいけないんだって思った。だから、自分が期待されているんだと思うことは、期待に答えられるように精一杯がんばろう、って思ったんだよ。自分を思ってくれる人を幸せにできるのは、自分しかいないじゃない。だから。ごめん。そんな自分のことと、あなたのことがごちゃまぜになっちゃって。言わなくてもいいこと言っちゃった。ほんとに、ごめんね。」

それでも、娘は首を横に振った。
「やだ。ゆるさない。」
そんなやり取りをしながら、二人で泣いた。

翌朝、二人とも目がはれていて、朝起きて大笑い。
「ママが泣かせたからだからね~」
娘は、はれぼったい目で笑った。

「いい。とにかく今日は悔いのないように精一杯力を出すんだよ。最後まであきらめない!分かった?」
「うん!」

・・・。で、数日後、合格発表。
残念ながら、不合格。

「残念だったね。」
私が言うと、娘、
「そうでもない。悔しいけど。ママ、中学でがんばるから!受かった子たちになんて負けないよ!」
そういって、問題集に向かっていた。

頼もしい。あなたはほんとに素直で、強い、心の優しいいい子です。あなたのようにステキな子どもを選ぶことの出来ない学校になんか行かなくて良い!(←言い過ぎ~。ほんと、私はバカ親だ。)
がんばれ~!人生、これから!

【今日の名言】
『青春は単なる人生の花盛りではなく、来るべき結実の秋への準備の季節である。』 竹越与三郎

【写真】手帳「フランクリン・プランナー」
新年。目標を再検討。計画を見直します。

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