目黒で夜の7時半に仕事を終えた私。山手線、埼京線と乗り継いで大宮駅に辿り着く。新幹線が遅れている。新潟で停電があったらしい。「家までたどりつけないかもよ。」ノーマルタイヤで出勤した私に姉から大雪の知らせ。さて私は、我が家に帰れるの?
9時ちょっと前の新幹線に乗れた。めっちゃ混んでるー。年末のためか、酔っ払い比率も高い。これは仕事をしながら利用しているいつもの新幹線じゃない!高崎駅に停まるためのブレーキで、通路に立っていた酔っ払いおじさんが2メートルほど吹っ飛んだ。「大丈夫ですか」と周りの数人が助け起こす。いい光景だ。
遅れていた上りの新幹線を待って「長野原草津口」行きの吾妻線が高崎を出発。順調に走って10時過ぎに最寄りの渋川駅に着く。目黒から3時間。もうちょっと!あたりは一面の銀世界。おーお、スキー場だ。
私は自分の愛車をそのままにして、タクシー乗り場に向かう。げっ、来ないー。さぶい~。10分ほど待ってようやくタクシーに乗り込む。行き先を告げて走り出す。
「さぶいですねー」と私。
「暖房強くしましょうか?」と運転手さん。
「いえいえ、大丈夫。快適です。外は寒くて凍りそうでしたから」
そうして運転手さんとずーっとおしゃべり。
「ノーマルタイヤの自分の車、怖くて乗れません!タクシー助かります」
そんな私の言葉を受けて運転手さんが、タイヤの話し、雪道での運転のコツ、ブレーキの踏み方などを教えてくれた。
「あ、混んでるねー」
駅を離れて国道に出る手前から全く車が動かなくなった。
「そうか、今日は高速道路が通行止めなんだ!渋川伊香保インターで、みーんなおろされちゃってるんだよ。」
「あー、そうですか。雪が降るといつも通行止めになりますね。チェーンのチェックができないからかしら?」
「除雪が間に合わないんだ。スタッドレスはいてても、無理な運転したら危ないからねー。私も安全運転でゆっくり走りますよ。もう、今日の仕事は終わり!」
そういうと、運転手さんはメーターを『支払』モードに切り替えてしまった。
「このままだと渋滞中、時間でメーターが上がって運賃が3000円の上を行っちゃうから、メーター切っとくね」
「えー、嬉しい!けど、稼ぎ時なのにいいんですかー?」
「いいのいいの、こんな日は仕事したくないから。無理に走って危険な目に遭うより、夜中の2時までの残りの勤務時間ゆっくりするんだ。今日はそれなりにいい売上があがったから、あとは時間つぶしさね!」
そうして私は運転手さんとおしゃべりしながら渋滞を楽しんだ。家に着いたのは11時半前。人の温かさを感じた嬉しく長い一日だった。
9時ちょっと前の新幹線に乗れた。めっちゃ混んでるー。年末のためか、酔っ払い比率も高い。これは仕事をしながら利用しているいつもの新幹線じゃない!高崎駅に停まるためのブレーキで、通路に立っていた酔っ払いおじさんが2メートルほど吹っ飛んだ。「大丈夫ですか」と周りの数人が助け起こす。いい光景だ。
遅れていた上りの新幹線を待って「長野原草津口」行きの吾妻線が高崎を出発。順調に走って10時過ぎに最寄りの渋川駅に着く。目黒から3時間。もうちょっと!あたりは一面の銀世界。おーお、スキー場だ。
私は自分の愛車をそのままにして、タクシー乗り場に向かう。げっ、来ないー。さぶい~。10分ほど待ってようやくタクシーに乗り込む。行き先を告げて走り出す。
「さぶいですねー」と私。
「暖房強くしましょうか?」と運転手さん。
「いえいえ、大丈夫。快適です。外は寒くて凍りそうでしたから」
そうして運転手さんとずーっとおしゃべり。
「ノーマルタイヤの自分の車、怖くて乗れません!タクシー助かります」
そんな私の言葉を受けて運転手さんが、タイヤの話し、雪道での運転のコツ、ブレーキの踏み方などを教えてくれた。
「あ、混んでるねー」
駅を離れて国道に出る手前から全く車が動かなくなった。
「そうか、今日は高速道路が通行止めなんだ!渋川伊香保インターで、みーんなおろされちゃってるんだよ。」
「あー、そうですか。雪が降るといつも通行止めになりますね。チェーンのチェックができないからかしら?」
「除雪が間に合わないんだ。スタッドレスはいてても、無理な運転したら危ないからねー。私も安全運転でゆっくり走りますよ。もう、今日の仕事は終わり!」
そういうと、運転手さんはメーターを『支払』モードに切り替えてしまった。
「このままだと渋滞中、時間でメーターが上がって運賃が3000円の上を行っちゃうから、メーター切っとくね」
「えー、嬉しい!けど、稼ぎ時なのにいいんですかー?」
「いいのいいの、こんな日は仕事したくないから。無理に走って危険な目に遭うより、夜中の2時までの残りの勤務時間ゆっくりするんだ。今日はそれなりにいい売上があがったから、あとは時間つぶしさね!」
そうして私は運転手さんとおしゃべりしながら渋滞を楽しんだ。家に着いたのは11時半前。人の温かさを感じた嬉しく長い一日だった。