永崎士道の建設業徒然なるままに、時々国防とグルメも

主に建設業の話題を書きたい。
私自身建設会社の社長だったので、
業者贔屓の発言も大目に見てください。

金融政策は国家主権だ。

2013-04-21 | 超入門経済学

G20で安倍内閣の金融緩和が容認されたと、日本のマスコミがはしゃいでいる。 しかし、容認もくそもあるか。 金融政策、財政政策はれっきとした国家主権の問題で、諸外国から容認してもらったり、中止を要請される類のものではない。 日本自身が先陣を切って『容認』、『容認』と騒ぐから、あちらさんも『日本は属国かな』と勘違いを起こすのだ。 

リーマンショック後、アメリカ、ヨーロッパが日本に容認を求めたか。 日本が文句を付けたか。 彼らは自国の景気回復のために、淡々とドル、ユーロ紙幣を刷りまくり、ドル安、ユーロ安にして日本が貧乏しただけだ。 

何度も書いたが、日本経済失速の大きな原因のひとつは、文系(とくにエリート)たちの対外競争力欠如にある(逆に、理系は競争力がありすぎて、メイド・イン・ジャパン排斥の原因になっているくらいだ)。 中でも最優秀が集まる法学部の国際競争力が著しく欠如しているから、いつも不利なルールを強制されてしまうのだ。 

文系学問のエッセンスは、思想哲学の構築であり、法学部はそこから演繹されたルールを作ることにある。 ところが、日本は異民族、異教徒を支配するルールや思想を作り出した歴史を一切持たず、ひたすら諸外国の思想やルールを翻訳解釈するだけだった。 不利なルールを押しつけられても、それがグローバル・スタンダードと言い換えできるのも、文系の国際競争力がまったく駄目なのもしょうがないのだが、問題は日本人自身に全く自覚がないことである。 だから、国家主権にかかわる問題でも自ら決断できないばかりか、他国から容認されたと大喜びできるのだ。 困ったもんだが、そろそろ無知なマゾシズムは卒業しよう。 

今日も読了ありがとうございました。

 

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