永崎士道の建設業徒然なるままに、時々国防とグルメも

主に建設業の話題を書きたい。
私自身建設会社の社長だったので、
業者贔屓の発言も大目に見てください。

直接償却(融通国債)しかないだろ。

2013-06-06 | 超入門経済学

5月23日からの暴落が止まらない。 15,800円をつけていた株価は、わずか10日ほどで3,000円、率で20%も下げた。 すでに東日本大震災後の下げ幅を超えているが、いまだ止まる感じがない。 外的ショックもないのに、すさまじい下げっぷりだ。  当初、閣僚たちが『 調整過程にすぎない 』と発言したことも、失望売りを加速させた原因になった。 そして今日は、官房長官が『 市場のために政治をやっているのではない 』と発言、終値で一万二千円台になってしまった。 上げも急だったが、この下げ方は尋常じゃない。 2ヶ月ぶりに一万三千円割れということは、2ヶ月分をわずか10日でチャラにしたということか。

残念だが予想した通り、『株価上昇と金利低下』という超ありがたい相場は終わった。 今の金融政策では、『株価上昇&金利上昇』か、『株価下落(低空飛行)&金利下落(低空飛行)』のどちらかしか選択肢がない。

しかし、前者を取れば『 リフレ、債務者(社)への死刑宣告! 』、後者だとデフレへ逆戻り。  

手をこまねいていると、安倍政権の支持率も暴落してしまう。 しかも、こっちはもっと速い。 参院選までまだ一ヵ月以上、半値以下まで下げるには十分な時間である。 

政権は今、パニック状態で思考停止というのが正直なところだろう。 日銀総裁も、リフレ派のエコノミストたちも、『 日銀の国債買い入れで金利は低下する 』と言っていたのに、0.5%台だったのが突然1%を超え、この暴落である。

もともと、個人の株式保有が極めて低い日本では、株価上昇による資産効果はきわめて限定されている。 否、個人資産の半分を株式が占めるアメリカですら、限定的だった。 ダウ平均はリーマン・ショック前の史上最高値を超えても、失業率は半分程度しか回復していない。 だからこそ、首相が直々に賃上げや投資拡張を要望したのである。

しかし、完全に裏切られた。 株の含み益を見越して満額増額回答したのに、『 市場のために政治をやっているのではない 』では、企業は梯子を外されたようなもんだ。 今後反動が来て、消費増税どころの話ではなくなる。

超ありがたい相場を復活させるには、誰かに国債を買わせるしかない。 

政府が発行した国債を、ダイレクトに買い受ける日銀引き受け(直接償却)は、現行法で禁止されている。 だから、実質的にやっても、形式的には間接償却という今の形をのこす。 具体的には、邦銀をはじめとする機関投資家に、プレミアムをのせて買い取る約束をする。 政府補償があれば国債は一気に買われ、金利は急降下。 円安が進み、株価は再び上昇を始める。

そして、参院選で自民党が圧勝、ねじれ国会を解消。 社会保障費を半減する。 何度も言うが、すべての元凶は莫大な社会保障費である。 これさえ半額以下にできれば、あとは放っておいても日本は自律回復する。 

どんなに規制を緩和し、成長セクターに投資しても、今のままでは、成長できる企業(者)ほど海外に逃げてしまう。 

公共事業費はなんだかんだいって、ピーク時の4割まで減額できた。 

出来なければ、『 リフレ、債務者(社)への死刑宣告! 』で、日本をリセットするしかない。 

今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。     

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