とにかく凄い暴落だ。 しかし、もう一度だけ山は来る。
昨日、知り合いの自民党の国会議員秘書二人(衆議院と参議院)とお会いしたが、やはり、相当強い危機感を持っていた。 選挙まではアベノミクスの神通力を維持したい、そればかりだった。
実は、『 安倍首相にとって参院選は鬼門 』というのが、関係者の間では評判な噂だ。 2007年7月の参院選で議席を三分の一まで減らした時の首相は、安倍さんだった。 さらに、『 安倍さんが応援に駆け付けた候補は落選した 』と言われており、二人の秘書さんは、『 首相の応援は辞退しようかな 』と結構真顔で言っていた。
ジンクスを知る人にとって今回の暴落は、あまりにも不吉な予感になっている。 だから、一日も早く再上昇させたいのだ。 反リフレ派の石破幹事長は、『 総裁の椅子が近づいた 』と内心ほくそ笑んでいるかもしれないが。
過去のバブル相場は、だいたい2年というのが平均的な期間だ。 1980年代の日本のバブルは少し長くて4年半、20世紀末のITバブルの時、日本は2年、米は3年だった。 17世紀オランダを中心に起きたチューリップバブルは約3年、18世紀のミシシッピと南海バブルは一年半といわれる。
今回ははじけるのが早すぎる。 黒田総裁の異次元緩和からはたったの2カ月、一万円越えからでも5カ月しかない。 長期金利の急上昇に泡を食って、ビビってしまったというのが本音だろうが、このまま終息は考えにくい。
今は数十年に一度の超お買い得バーゲンセールである。 過去、すべてのバブルが当局の規制ではじけ飛んだのとはまったく逆に、政府当局がバブルを作ろうとしているのだ。 これほどおいしい相場を、あの強欲な欧米ヘッジファンドが簡単に手放すはずがない。
とにかく、帰趨を握っているのは金利だ。 これさえクリアーできれば、一万八千から二万円まで行く。 方法は『 直接償却(融通国債)しかないだろ。 』に書いたが、旧大蔵省時代から国債入札は官製談合だった。 決断すればすぐにできる。 理想は二万円相場の維持だが、中国の不良債権問題、株価の連日下落が足を引っ張る。 だから、山は一度だけだろう。
日本国家の再生には、政治の安定が必須だ。 自民党一党支配を終わらせてから今までの迷走を思いかえしてほしい(戦前も二大政党制で失敗した)。 選挙で大勝、ねじれ国会を解消できれば、長期政権になる。 真正保守の安倍首相には、国家100年の計を期待している。 そして、金融自由化という現行のふざけた制度も、縮小廃止する。
間もなく、レギュラーガソリンが、リッター160円近傍まで上昇するだろう。 トリガー条項発動で160円越えはぎりぎり回避するかもしれないが、物価と金利は上がったのに、株価が低空飛行では、アベノミクスの神通力は完全に消え去る。 役人はもちろん、自民党の中にも反リフレ、反バブル派がいっぱいいることをお忘れなく。
今日も読了ありがとうございました。
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