リーマン・ショック、日本のデフレ不況、欧州の債務問題。すべては、人やモノとは比較にならないスピードで動くお金を自由に走らせてしまったことにある。
人(サービス)、モノ、お金の移動スピードを比較すると、お金の移動スピードが圧倒的に速く、人が一番遅い。なぜなら、資本主義社会において、お金はほとんどすべての『サービスやモノ』(以下、モノ)と交換できるからである。
物々交換経済では、自分が相手のモノを欲しくても、相手が自分のモノを欲しいと思わなければ、交換(売買)は成立しない。経済学で『欲望の二重(自分と相手)の一致』と言われる問題である。
しかし、貨幣経済の出現がこの問題を解決した。どんなモノとでも交換できる貨幣があれば、片方は貨幣を支払うだけでよい。『欲望の一重(自分)の一致』だけで売買が成立する。
俗な言い方をすれば、金さえあれば何でも手に入る、ということだ。
何でも手に入るお金は、だれでもほしい。だから、職業、人種民族、国境の壁を容易に越えて、どこへでも(交換されて)移動していく。ところが、モノの場合は相手の好み次第だ。お金と比べると移動のスピードは格段に遅くなる。人となるともはや比較にならない。国境を越えること、職業の壁を越えて移動するのは絶望的である。
とくに、金融市場がコンピューターネットワークで繋がるようになった2000年以降、お金は紙から電子に変換された。電子マネーの移動スピードは、紙幣のさらに何万、何十万倍にもなった。
こうなると、人との移動差は無限大に近いといってもいいだろう。
今日はここまでにします。おやすみなさい。
人(サービス)、モノ、お金の移動スピードを比較すると、お金の移動スピードが圧倒的に速く、人が一番遅い。なぜなら、資本主義社会において、お金はほとんどすべての『サービスやモノ』(以下、モノ)と交換できるからである。
物々交換経済では、自分が相手のモノを欲しくても、相手が自分のモノを欲しいと思わなければ、交換(売買)は成立しない。経済学で『欲望の二重(自分と相手)の一致』と言われる問題である。
しかし、貨幣経済の出現がこの問題を解決した。どんなモノとでも交換できる貨幣があれば、片方は貨幣を支払うだけでよい。『欲望の一重(自分)の一致』だけで売買が成立する。
俗な言い方をすれば、金さえあれば何でも手に入る、ということだ。
何でも手に入るお金は、だれでもほしい。だから、職業、人種民族、国境の壁を容易に越えて、どこへでも(交換されて)移動していく。ところが、モノの場合は相手の好み次第だ。お金と比べると移動のスピードは格段に遅くなる。人となるともはや比較にならない。国境を越えること、職業の壁を越えて移動するのは絶望的である。
とくに、金融市場がコンピューターネットワークで繋がるようになった2000年以降、お金は紙から電子に変換された。電子マネーの移動スピードは、紙幣のさらに何万、何十万倍にもなった。
こうなると、人との移動差は無限大に近いといってもいいだろう。
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