ライオンズクラブの会員研修会に参加させていただいた後、シンポジウム「障がいのある人が普通に生きられる社会づくり」に出かけました。
NPO法人夢ハウスさんらでつくる「障がい者の人権を考える実行委員会」の主催。夢ハウスさんの代表は、古くからの友人で、重度の筋ジスでありながら、夢ハウスを立ち上げ、障がい者の働く場所づくりに取り組む小柴千鶴さんで、「障がいがあっても、地域で普通に暮らしていける鳥取をつくるために、一緒に考えましょう」と挨拶されて、シンポジウムは始まりました。
その後、静岡県富士市にある生活介護事務所「でらーと」さんの取り組みを5年間にわたって記録したドキュメンタリー映画「普通に生きる」が上映されました。「でらーと」は医療ケアが必要な重度の在宅障がい児者が昼間過ごす場所です。そこでの暮らしや成人式などに加え、自宅での暮らしなどが紹介されていました。家内は眼を真っ赤にして、涙を流していましたが、やはり、子を持つ親は、涙腺が緩んでしまう映像でした。制作した貞末麻哉子さんの挨拶もありましたが、「一番議員さんたちに見て欲しい」と言われ、参加して良かったと思いました。
パネルディスカッションもありました。
NPO法人「このゆびと~まれ」の藤原美江子理事長、NPO法人「ぴゅあふれんず」の橋本郁子理事長、山本県子ども発達支援課長の3人が、中田隆子さんの司会で言葉を交わされました。
私は障がい者福祉を所管する福祉生活病院委員会の副委員長ですが、この2年間の福祉行政の審査は、社会福祉法人の不正経理事件の真相解明と監査体制の見直しに追われ、肝心な福祉を充実するための議論が足りなかったと忸怩たる思いに捕らわれています。不正経理には県議が関係していたために、中途半端なことはできず、そうなると、委員会の議論はそちらの方に取られてしまいます。加えて、原子力防災、地下水条例の審査が加わり、県議会で一番長い時間かけている常任委員会です。
議員定数を減らすべきだと、議員になる前は思っていましたが、福祉、環境、医療、子育て、消費者、病院、危機管理を1つの委員会で審査するには無理があります。現在、4つの常任委員会がありますが、6つ程度が適当で、そうなると35人では足りないと思うようになりました。真剣にすればするほど時間と人間が必要なのは議員も、普通の仕事でも同じです。皆さんはどう思われますか?