以下、追求質問です。今回は3回に分け、質問しています。県民の皆様に議場だけでなく、ネットでも公開していますので、分かり易い質問をするものも大事な役割だと思っています。
副議長(前田八壽彦君)3番砂場議員に申し上げます。たくさんの質問を通告されております。時間配分を考えて質問いただきますようお願い申し上げます。3番砂場議員
3番(砂場隆浩君)では、質問を続けさせていただきます。通告は、答弁によってはやるという形で、場合分けをして整理をさせていただいていますので、御理解をいただきたいと思います。(通告をちゃんと読んでいただきたいと思いました)
まず最初に、フードバレー構想のところで植物工場の話がありました。おっしゃるとおりなのですね。福井県は2分の1電気代を補助されておりますし、それから韓国の事例を調べると韓国も2分の1の電気代なんだそうです。それは法律で決まっていて、植物工場のランニングコストの大半が電気代だそうでございまして、その問題は非常に大きな問題であろうかと思います。そこで一つは、電力の自由化が進んでまいりますので、県企業局で発電した電気などを安く送電することができないかというような方策が一つあるのではないかと思いますし、もう一つ、知事がおっしゃいました土地ですね。廃校を使うというのは非常にいいのだそうです。なぜかというと、廃校の場合には校庭がありますので、そこで太陽光発電ですとか風力発電と絡めることでこの一番大きい植物工場のランニングコストの軽減になるということだそうです。加えて植物工場の場合、廃校を使えば設備投資が最初非常に安く抑えられるそうです。周りの光さえ遮ってしまえばいいそうですので、非常に鳥取県のやり方もよく御存じで、それは非常に無償貸与でやるという方法もいいでしょうねという話をおっしゃっていたのですけれども、その中でできたのがやはり現在に、全部が全部廃校を使ったり無償貸与できるものではないので、やはり呼び水として特区みたいなものがあればさらなる加速ができるのではないかということでしたので、そこのところを少しお考えをいただけないかなという、御検討いただけないかなというふうに思います。
次に、今回提案をさせていただきましたメディスンバレーもそうなのですけれども、皆さん、シリコンバレーなのですけれども、シリコンバレーの面積はわずかに 4,500平方キロメートルなのですね。鳥取県が大体 3,500平方キロですから、少し大きいぐらい。そこにヤフーがあって、フェイスブックがあって、グーグルがあって、インテルがあって、年間1万 7,000社起業するわけですよ。すごいのは、やはり世帯の平均年収が8万 9,000ドルということにあるのですね。でもその生い立ちを見ると、一番最初にヒューレット・パッカードが1930年にガレージで創業して、そして1956年にショックレーが半導体の研究所をつくったところから始まっていて、まさに学生のガレージからの会社というものを、若者たちを地域が支えて、そして大きいのは資本家がこれにお金を投資する仕組みがあったことで今本当に大きな最大級の企業ができたということなのですね。それともう一つ大きいのは、スタンフォードという大学の存在なのですよ。スタンフォードがしっかりと若者たちを研究開発で支えてきたということを私は注目をしたいと思うのです。
そういう意味でいうと私は、鳥取県を大きく変えることができる幾つかの素材というのは、今言いました一つはフードバレーでありますし、もう一つはコンテンツ産業でありますし、そしてメディスンバレーと、そしてメタンハイドレートだというふうに思っております。
今回このメタンハイドレートについて寄附講座をつくるに当たって 8,470万円の債務負担行為が11月補正予算に計上されていますけれども、新産業の育成には人材育成が何より必要でございます。本当にスタンフォードがガレージセールの若者たちを支えたように支えていただきたい、そういうふうに思います。本来から言えば、常識的に言えば、当たり前から言えばそれは国がやればいいのだよと、小さな小さな鳥取県がやらなくてもいいのではないかと言われるかもしれないのですけれども、鉱山法の改正で海洋資源の開発は資金と技術のある大手企業に持っていかれようと今しておりまして、そのことは本会議で知事とも議論をしたところでありますので、やはりそういうことを考えるとしっかりとこういう新しい産業の育成が何より大切ではないかというふうに思っております。
そういう意味で今申しました創薬バレーですけれども、新しい提案をさせていただきました。確かに薬の開発には平均で大体 100億円近いお金が要るのだそうですけれども、一旦きちっとした製薬として認可をとれて発売、販売ができますと、それは数年でまた回収ができるほど大きな大きなビジネスなのだそうです。もちろん鳥取県がこの三千数百億円の予算ができるとは思いませんけれども、だからこそ製薬会社でありますとか政府系ファンドとの間に鳥取県が立っていただいて、こういう新しい産業をしっかり育てていきたいというふうに思いますが、どういうふうにお考えかお聞かせを願いたいと思います。
コンテンツ産業についたら今ダブルトラックであるとおっしゃいましたけれども、非常にいいと思います。ただし、ダブルトラックである場合の最初コンテンツをつくるというものは、非常に難しい。漫画家が作品をつくる。アニメーターがアニメをつくる。それが当たるかどうかがなかなかわからないものがあります。これは息の長い支援が必要ですし、今ラ・コミックの話が出ましたけれども、そういう地元の人たちをしっかり支えていっていただきたいとは思いますが、やはり産業として大きいのはそこで生まれていろいろなコンテンツを産業としてつくることであります。
今その産業としての規模から言えば、もう30兆円を超えておりまして、自動車産業よりも大きい産業規模を誇っておりますので、これについてもしっかりやらなければいけないと思っているのですが、今お聞きしますとコンテンツ産業、特にゲームの部分で必要なのは、スマホで使うアンドロイド端末、アンドロイドの上で動くソフトの開発なのだそうです。このアンドロイドのソフトを開発できる人間は非常に少ないのだそうです。1人いると大体50社か60社が応募するほどですので、一つは、やはり県内でもこういう人材を育成する方法を考えなければいけないかなともう一つ思います。
それと東京にプラスジャパンという会社があって、そこもお邪魔をしたのですけれども、非常におもしろいのはデジタルサイネージという新しい広告媒体でございます。各地域にある端末を使いまして画面等でPRをしていくというふうに思うのですけれども、これもしっかりコンテンツができさえすれば割と簡単にできるものでございますので、これにも取り組んだらおもしろいのかなというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。
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