あまり覚えていないが、小学生の頃のこと。遠足と言うよりは登山かな。歩くのはかなり歩きました。なんせ隣村に行く
山越えの道をエッチらこっちら、10キロの山道を頂上にまで登る。一番高いところからさらに山道で登る。遠く日本海が
見通せるほどの中国山地のど真ん中。今考えるといいんかな。小学生にこんな遠足させて。当の本人たちは気にしてない。
何時もの山遊びの延長です。ましてや前の日にリックサックを用意して、お菓子やお弁当や水筒を詰めてある。おとなの
私なら緊張で、トイレに行きたくなるところ。アイガーのイモトじゃないけどお気に入りの女の子。やっぱり一緒に
歩きたい。話題合わないから困るけどそれでも一緒に歩きたい。今日のおやつは何なの。お弁当は何。平均的な家庭に
育った私。カレー弁当を見ると少し引いた。いやうらやましかったかな。私は定番の海苔巻きオムスビ。丸美屋のふりかけ
が自慢。バナナとあんパンのお弁当には心痛めて、オムスビを分けてあげた。蜂の襲来をかわし、蛇に驚き頂上に着く。
何時もの訓練の成果を見せるとき。まさにターザン。猿軍団。あちこちで木登りが始まります。マダニなんて気にしない。
何もかもがサバイバルの時代の遠足。オッかけっこが楽しい楽しい。あっという間の自由時間。下山の時間になりました。
走る走る。山伏のごとくにひた走る。登よりも下るほうが足に来る。なんせみんな鍛えてる。か弱い子なんていませんから
私の前いる女の子。足が速い。追いつけない。あれ―どこかで見た風景。今日の散歩の道でした。今でも追いつけない。