bikepit saito

自転車屋の日々

アウター受けが外れた !

2018-06-26 14:28:00 | 自転車
自分のTIMEのリヤブレーキアウター受け(前側)がワイヤー交換作業中に、パキッと軽い音を立てて外れてしまいました・・・。

前兆と言うか多少嫌な予感はしていたのですが、見て見ぬふりをしていたらこの通り。
トップチューブ前方は汗の影響を受けやすい事はクロモリの昔から知っていました。昔のトップチューブの上側にワイヤーを通す溶接されたトンネルも一番前のひとつがサビやすいですよね。

床に転がるアウター受け。



普段からしっかりとワックス鰍ッ等のメンテナンスは怠りなくやっていたのですが、雨天走行等で余ほどドロドロにならない限りは "水洗い" は避けていました。
で、汗の影響でクリア皮膜が内側からやられ、白く変色を始めていました。アウター受けはクリアの上から接着されていたので、クリアが浮いてしまったら接着力は無くなりますよね。

そしてアルミのリベットもサビて弱ってしまったのでしょう、新しく張ったワイヤーをグッと引いたらパキッと。



今回店で直すにあたってまずは腐食して浮いたクリアを広範囲に剥がし目の細かいペーパーで均しました。



そして使用するリベットピンで位置を決めながらエャLシ系接着剤でカーボン素地に直接接着。



そしてリベッターでピンをカシメてアウター受けを固定しました。



アウター受けは特殊な形をしているので通常のノーズピースではピンを引っ張って固定する事ができませんので、自分で手を加えたロングノーズピースを使用しました。



接着剤が乾いたらカーボン素地がむき出しの部分にクリア塗装を施します。
ハケの厚塗りなのでテカテカしてしまってますが、接着部分の防水にもなって良いとしましょう。



見る角度によってはそんなに目立ちませんし、上から見る分にはアウター受け自体が見えませんから気にしない事にします。



直って良かったですがこの為に取寄せたブラインドリベットが後60本くらい残ってます。
これからも使う可能性 ? 今はもうアウター受けがリベット留めのフレームも少なくなりましたよねぇ・・・。

今回の教訓。カーボンは錆びないんだから、時々は水洗いして汗を流そう !