“SOMA BUENA VISTA” ソーマ ブエナビスタ (ヴエナビィスタ? ブエナヴィスタ?)
ミキスト(スタッガード型)フレームです。
今回、自分が考える現代のツーリングバイクのスタイルはこれだな、と思うものを作ってみました。
ツーリングと言えばクラシカルなランドナーやスャ泣eィーフ、今風ならクロスバイクなんかが思い浮かぶと思います。
自分でもこの冬ランドナー等で改めてツーリングしてみたのですが、ゆったりと快適なャWションやソフトな乗り心地、低速での安定感や荷物が積める等ロードレーサーでのロングライドとは違った楽しみ方を再確認しました。
ただ、ちょっと違うな? と思う部分も少なからず出てきたのも事実です。
フレームに付いたWレバーの操作やその時代の古さからくる部品の剛性感や信頼性の無さ、のんびり走っている分には快適なのですがイザ先を急いだ時の運動性能の低さ。
やはりクラシックな自転車ではそのマイナス部分を “味” として割り切って乗るには楽しいですが、“道具” としては使いずらい部分もあるかと。フラットバーのクロスバイクしかり。
そこで浮上したアイデアがこのフレームを使っての非ロードレーサー、現代風のツーリングバイクを作ることでした。
そこにはこの変な形のハンドルバーの存在も欠かせないものでした。リーチが短くドロップも小さい、ちょっとャWションを変えたい時にロードレーサーのバー程大きく姿勢が変化しない。下ハンドル部分が広がっているのでダート走行や大荷物の時に押さえが効く。
そしてメインのロードレーサーよりもトータルで40mm短く作ったャWショニング。(サドル/ブレーキレバー間)
なによりも “このバイクはレーサーではないんです。” と言うアピール感。ここ大事。
フレームは “SOMA” ヴエナビスタ。(ブエナヴィスタ? ブエナビスタ?) あえてのミキストフレーム。
特徴はこのトップチューブの無い6本バックスタイルとリヤセンターが長いこと。トップチューブが無いことによる乗り降りのしやすさ…はダイヤモンドフレームとそんなに変わらないですが、リヤセンターの長さはバイクの安定感も良くなります。
ミキストフレームですととかくクラシックな方向へ行きがちで、だいたいが革サドルやプロムナードバー、フラットバー、手組みのホイールなんかで組み立てられているものが多いようです。Wレバーとかね。
こいつは違います。つまらないかもしれませんがあくまでも道具としての性能にこだわった。
だからメインコンモヘアルテグラ(コンパクトドライブ)、ホイールはキシリウムエリートです。
サドルは個人的に一番快適なアリアンテカーボン、ペダルはツーリング先でバイクを降りて歩くことを考えて、歩けるビンディングシューズに対応したエッグビーター。(スニーカーではなく専用シューズにこだわった。)それぞれがそこそこ軽いと言う特徴もあります。
タイヤは28Cを履かせます。現代の路面状況であればこの太さでほぼOKかと。42Bは特別な時に。
フレームが太いタイヤに対応しているのでブレーキクリアランスはまだまだ余裕です。フェンダーも付けられます。ただ、ラージサイズのブレーキキャリパーが必要なのでアルテグラに “オフセットブレーキシュー” をセットして対応させました。
この特徴的なロードエンド(しかもロング!)は700Cから26インチまで幅広く対応させようと考えたSOMAの苦肉の策でしょう。だからなのか!?エンド調整ボルトが付属していません。
本来はそんな使い方しませんからここは調整ボルトが欲しいところですが、これがなかなか入手困難な物でして、ノートン自転車から販売されている物も短くて使えません。
とりあえずホームセンターで揃えることになりますが、ボルトは太さ3mmで長さ35mmがぴったり。スプリングは内径が3.5mm、長目の物を買ってカットしながら微調整。問題は外側のつまみナットです。これも3mmの袋ナットで対応する手もありますが、オリジナル?感にこだわるならノートンのセットを買ってここだけ使いましょう。
これで完成。
後々ですが気が向いたらフェンダーも付けられる、キャリアーも前後に付けられる。飽きちゃったらそれこそプロムナードバー等でクラシックな感じにも化けられる、オールマイティーなフレームです。
ロードレーサーほどスピードは出ませんが乗り味もオールマイティー。どっしりしているけどそこそこ軽快、のんびりしたい時も急いでいる時も、程ほどに良く走ります。
下り坂の安定感もあり緊張しなくていいですね。ツーリングでは大事なことです。
こんなバイクで輪行ツーリングも楽しそうですね。