2学期、線描画に挑戦しました。まず、9月の図工科の学習では、自分の身の回りの「筆箱」「水筒」「えんぴつ」などをテーマに線をしっかりと見て描くという練習をしました。そこでのポイントは、消しゴムは使わないことです。なぜなら、一度きりの線を大切に描くためです。消しゴムは使わないことを伝えると「そんなん無理やわー。」と始めは言っていたものの、よく見て慎重に描けるようになってきました。
10月になると、学校の自分のお気に入りの場所をみつけ、その場所でそれぞれがスケッチしました。5~6時間かけて、ゆっくりていねいに鉛筆で下書きをします。その後、サインペンで線をなぞり、絵の具で色をぬっていきます。色塗りは、絵具の色をそのまま使うのではなく、できるだけ混ぜ合わせ自分の納得した色をぬり重ねるよう指導しました。
そして、学年鑑賞会を行いました。ふだん、ほかのクラスに入ることはないので、「ほかのクラスの作品を見てみたい」という子どもたちの声から今回の鑑賞会を計画しました。「この線よく見て描いててすてきだな」「こんなに細かく描けててすごい。自分も次の時は真似したいな。」「この筆の流れ、空気が流れてるみたいでいいな」「雲が黄色やピンクでおもしろいな」など、鑑賞を通して自分の次の作品につながるヒントを見つけた子が多かったように思います。
全10時間以上もかけて作った大作となりました。