ハラスメント被害者の迎合 ハラスメント被害者の迎合② の続き。
私は、運転免許を四国ののどかな教習所の合宿でとりました。随分昔です…
昼食は毎日うどんでした。おいしかった。
そこで、2人の若い同年代の女の子がつるんで行動を共にしていました。
一緒に来ていたのではなくそこで知り合った同士です。
片方の女の子は、派手なギャルで、ちょっとわるそうな感じの子で、
もう1人は、その子にいつも容姿が悪いとネタにされ、ことあるごとにみんなの前でいじられていました。
まじまじと見て「ほんまブスやな」「やっぱすごい顔やな」などと顔の特徴をネタにして 笑いを誘います。
その子はそれに傷ついたそぶりなど少しも見せず、TVのお笑い芸人のように、タフに凹まず
押しつけられた「流れ」に合わせて、そのギャルと親しげに行動を共にしていました。
みんなもギャルの号令に沿って笑って、その関係性に加担する形で受け容れていました。
でも合宿の終盤、彼女がとても情緒不安定になって、「奇声」を上げて抽象的な言葉で「不平」「不満」を言って
乱心したような状態になりました。「もうやだ!!!!」「あ~やだやだやだ!!!」とか、とにかく強い「不満」
と苦悩を抽象的に叫んでいました。すると他の教習生たちから、困った人・気狂い扱いされ、
「殴っていいよ もうあいつ」と言う男性までいました。今思うと、あれは、キレたんです。それは、正当な怒りです。
そのギャルからの絶え間ない暴言に。ずっと我慢して、「大人げ」をもって、「空気」読んで、タフに凹まず笑って乗り切ってきたけど
傷つきの感情が爆発したのだと思います。
私は、そこで出会った波長の合う女の子がいて、一緒に瀬戸内海に行ったり古い洋館に入ったり
していました。私たちは、TVのお笑い芸人的なふるまいなどとは無縁でした。
そういう関係性と自分の状況が対比され、自分の中でへし曲げきれなくなったのかも知れません。
ずっと自分の中で無理やり大丈夫って捻り曲げて処してきたけど、他の楽しい様子を目の当たりにすると、
嘘つけなくなったのかもしれません。
彼女は爆発しました。それは、教習所では問題行動と映り、教習生から非難、迷惑視の的となっていた。
でも本当は、あの爆発は、彼女の自尊心の健康な出口だったと思います。
とうとう暴れた彼女は、健康です。 →
ブリヂストンで酷い暴言を毎日言いまくられていた藤田さん、手嶋さんは
それよりずっと不健康で重症でした。庇っても助けても、心通じることはなく、加害者に迎合し続けていました。
(参照カテゴリ:救いがない世界)
13年、15年以上、そうやってサバイブしてきているから、その根は非常に深いでしょう。
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私が、あのギャルに「やめなさいよ」と言っていたとしたら…
空気読まない硬い人 KY コミュニケーション不全の人 と見られたように思います。
ブリヂストン甘木工場でそうだったように。(関連: コンプライアンスに訴えることをギャグにする加害者たち
コンプライアンスに訴えることをギャグにする加害者② 自分は決してできないことを相手に強要する加害者 )
やられてる子も、迎合してたから、そう言う隙もない感じでした。
傷ついてるそぶりが微か一瞬でも見えたら、言えたかもしれないけど。
ギャルに言わなくても、あの子に「大丈夫?私たちと一緒にいる?」と誘ってみれたり。
本人が迫真に塗り固めた演技(迎合)をしていたら、そういう隙がないです。
でも、彼女はずっと傷ついていたのだから、もし「やめなさいよ」と言っていたら、心の中で嬉しくて泣いたでしょう。
または、今までの傷つきの我慢や平気なふりして収めているタガが外れるきっかけとなったかもしれない。
「私たちの所においで」と言ったら、来て、一緒に遊んでいたかもしれません。
また、彼女が暴言に傷ついてないか1人でも心配していることを彼女が知っていたら、爆発した時にその理由も叫べたと思います。
味方してくれる人がいるから。誰も味方してくれなさそうなのに、「ブスとか言うのやめて!」と一人で叫ぶのはできないでしょう。