お座敷の天井中央から、和の吊り下げ照明(ペンダントライト)を下げています。爺ちゃんが奮発して買ったのかな。実際のお座敷は年季が入って古めかしい風情なのですが写真で撮ったら小奇麗に見えます。天井だけ新しい杢に張り替えています。冷暖房をつける時のために欄間の空洞部分は障子紙で塞いでいます。
床の間の天井からも照明を忍ばせるために追加で電気を配線します。
↑天井から途中まで垂れ下がった中間の壁(「落とし掛け」と呼ぶ)とどんつきの壁の間の天井から。
電気屋さんはその照明には横長のライトを勧めたけど、普通の裸電球にしようと思います。
か の、レセプタクル使用で。
床の間の上に忍ばせて「落とし掛け」から下に流れ出る照明には、横長のライトが
よく使われるのは理解できて、そうしたらモダンですっきりな感じになるでしょう。
ですが、裸電球にすることで陰翳が深く出るのではないかと思っています。レセップが余っているし…
和モダンではなく、真性の和の趣になるように思います。陰翳礼讃的な趣です。
電気屋のお兄さんは、それなら裸電球を2つ、適度に離してつけることを勧めましたが、
私は1つでいいと考えます。床の間の隣には違い棚があって、その隣には仏壇があり、
床の間 違い棚 仏壇
仏壇の両サイドに燈籠がついていて、それもとても気に入っています。
こういうのが経年で燻されていて、蝋燭球をつけると神秘的に灯る。
だから、「落とし掛け」から下方に流れ出てくる光源を2つにはせず1つでいいと考えます。
また、この仏壇燈籠と、横長のライトを忍ばせた和モダンな照明を両方つけると、
釣り合いがとれずによさを潰し合うかもしれない。だからやはり裸電球でいいのです。
電球を全方向、下方向、レフランプ、クリア球、ビーム球など色々と試し、それぞれ違った灯り方を楽しめます。
スペイン人ジャーナリストが泊まりに来た時に過ごしてもらったお座敷を、彼らは
”So amazing...” と何度も言って歓んだのですが、古くて昔のままなのが良かったと思います。
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照明の組み合わせによる多様性を知るために、照明のスイッチは全て1光源に1スイッチに
しています。(裸電球③)その代り配線がそれだけたくさん必要になってしまいますが。
1スイッチで複数の照明が連動して点くなら、配線は一筆書きのように一本化され単純になります。
でも私は独立させたくて、そうしました。天井裏の配線群が複雑になっています…><
ほんと、小奇麗に写るね~
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追記。縁側の勾配天井にも1つ光源を配線して、裸電球をつけました。
上の写真には写ってない方の手前側の突き当り付近です。天井の棹に配線を貫通させて。
勾配天井の為、電球の光が斜めに行くことを電気工事技師さんが計算して、
中央からややずらした位置に穴をほがしました。
OnOffスイッチを配線する必要がないように、紐付きのレセップにしました。
←こういう、引掛けシーリングにプルスイッチがついているものもあり、これだと紐や入切スイッチのついていない照明器具も自在にOnOffでき、スイッチを配線しなくて済みます。
息子が学校から帰宅し、縁側の隅っこにつけた電球を見せました。^^ いいでしょ?と。
すると、「わ、ださ」と言われました。