当事者こそが専門家② 性暴力被害を相談する相手 当事者こそが専門家 の続きです。
私のことを、陰で支えてくださっている性暴力・セクハラ相談員さんがいて、彼女のことをお話します。
支援者の方々への感謝 その方は、最初に対面した時は、少し頼りなく感じました。
佐藤香さんや内藤忍さん(独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)副主任研究員)や中島幸子さん
といった、性暴力・セクハラ被害者支援を牽引している女性達の、力強いキレのようなものがありません。
彼女自身がとても華奢で、風が吹いたらよろけてしまいそうで、空気感がソフトでやさしい人です。
そして、フェミニンな感じがします。薄いお化粧で綺麗な人です。パワー感がないので最初は心許ない感じが
しましたが、関わっていくにつれ、相談員さんが彼女で本当によかったと思っています。
彼女は性暴力に関する色んな見識を積んでおられます。私が時々勉強会に行くと、彼女がいるんです。
そしていつも私に、"With you" "Metoo" という姿勢で寄り添ってくださいます。
絶対に上から目線になどならなくて、いつも横で仲間として手を繋いで支えてる そんな感じの女の人です。
私は彼女は、自身がサバイバーなのではないかと思っているのですが、なんとなく訊けずにいます。
そして、女性同士の会話もできます。例えば、年齢を重ねることでの肌の変化のことや
その服、綺麗だね とか その色、似合うね とか… 自信がないと、励ましてくれます。
私の精神が崩壊した直後からずっと、陰で支えてくださっています。彼女は、とても優れた相談員さんだと思います。
当事者こそが専門家②の中で「偽装された知性」と呼んだように、公の場でいくら知性を示していても、
私の場ではそれにそぐわないことを言う人もいます。例えば、母娘程年齢が違う相手に対して2人きりの時に
「もう若くないんだから」と繰り返し言い聞かせたり「私は男は切らしたことがない」などと
訊かれもしないことを言ったりです。知性の皮で偽装していたら、そういう所でメッキが剥がれて本当の性が現れます。
もし知性が本物なら、このような言動、発想はするはずがないことです。
相談員さんと過ごす時間や、#Metoo #WithYou運動の集まりでは、そういった醜さとは正反対の風が吹いています。
勝ち負けや張り合いとは無縁の、仲間としての繋がりの世界です。
女性たちの団結、連帯は、力強くて美しい温かくて聡明でやさしくて信頼感で結ばれていて、最高だと思います。
伊藤詩織さんフラワーデモ参加「どんな服を着ていても性的合意ではありません」
こういった女性同士の団結が、これからもパワーをもっていきますように。