私の尊敬している性暴力被害者支援活動家の佐藤香さんをはじめとした元セクハラ被害者の言葉は、
実際に中身のあるものです。当事者にとって、真ん中に的を射たことをいつでも言ってくださっています。
佐藤さんは、「当事者こそが専門家」と言っていて、私はこの言葉を最近改めて理解しています。
なぜなら、当事者ではなくて実際に経験をしていない人達が、わかっている風をきどって実際中身のない言葉を
被害者に向けて、それが被害者をさらに苦しめているということを知ったからです。(当事者こそが専門家)
あからさまな差別発言や無教養な暴言を浴びせるのとは違うのですが、一層たちが悪い気もします。
理解していないしわかろうともしていない人が、上から目線で被害者に知性を装った刃物でその心を切り刻むのです。
その知性らしきものは、実際は知性ではなくて、次元の低いもの(例えば優位性の誇示だとか、個人的感情の処理だとか)です。
そういった「偽装された知性」が潜んでいて、被害者に別の刃物として向けられることを知りました。
だから、セクハラ・性暴力被害を相談する相手は、哀しいけれど慎重に選ばなければなりません。
同じような経験をした元被害者や、当事者、あるいはきちんと教育を受けた支援者に話すべきです。
そういった人達なら、被害者仲間に対して上から目線で思いやりのない言葉を浴びせたりはしないから。
私がお世話になっている相談員さんもとても思慮深くてやさしく包み込んでくれる女性です。
ものすごく勉強されていて、性暴力に関する見識を積んでおられます。いつも当事者目線で話してくださいます。
私は、彼女はもしかしてサバイバーなのかもと思っています。
だから、今#Metoo運動で被害者・当事者・支援者同士が連結している動きは非常に好ましいものだと思います。
私もささやかに、その輪に加担しています。それに、居心地がいいんです。女性同士の連帯は、やさしくて力強くて美しくて。
本当に社会を変えるのは、変えるキーを握っているのは、当事者たちであって、偉そうに知的言語を転がす人達ではないと思います。
合言葉は#Metoo #WithYou #Wetooです。
From on High や In a Bossy Manner Intellectual Snob ではありません。
佐藤香女史からのメッセージ「当事者こそが専門家」の意味を、改めて理解しました。