ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

32-3 ビーナス教信者ぢゃダメなんですか?

2025年01月27日 | 第32話 ポータブルシュンガショウシ
  


 御年32歳のデノワ氏も
遂にビーナス教信者と
なってしまいました。

前半14話4ページ目の
ハリソンさんのように。

 2〜3段目は
同じく30話8ページで
仄めかされていた
「茶色いオジさん
してた頃に街で聞いた
ノアイラさんの噂で
心を痛めた」という箇所。

 この後、
兄弟アンブロワーズ
(デノワ氏の修道院での
修行ネーム) さんは
同行の事情を知る先輩から
「心を乱すな」との
再度の注意を受けるかと
思いきや――。

 先輩、
何か前話に出て来た
アントワン助祭さんと
雰囲気似てるような気が。

だとするともしかして…。
😭🥲😢🥲😢😭


  


 そして、
その十数年後に
愛娘から「ダサい」
大不評の制服。
弟からも
「着る人次第では
股引丸見えでも
カッコいい
かもね」
とからかわれる始末。

 前話に出て来た
アダン氏の格好から
するとデノワ氏が
いた頃とはデザインが
違うので、
何処かでモデルチェンジ。
簡素化されたようです。

 …が、
デノワ氏の弟
シュペール氏には
それでも不満らしく、
サン・マルタン祭
当日のために用意した
余りに急進的服装で
ローラン神父が
「私は神の〇〇師だからな!」
「同じく〇〇員でもあーる!」

と…大見得切る予定に
なっております。


次ページでは
修道士アンブロワーズと先輩の
真面目な対話。

32-2 カンノーして描かんとダメなんですか?!

2025年01月23日 | 第32話 ポータブルシュンガショウシ
  


 他の方々どうなんしょ?
こういう場面描く時、
ドギマギしてますか?

 私は意外な程に
ドギマギしてません。

 学生時代の事。
クラスでマンガ描いてた
人がいて、
ノートにシャープペンで
描いたのを見せて
くれました。

 その中に濃き
恋愛の場面ありけり。
ラストで寄り添い合う
主人公男女。
女性が「あなたを愛してる」
――と!

 そこんトコどうやって
描いたのか
聞いてみたのです。

 その人は
セリフと絵を
別の日に分けて
描いた
と言って
いました。

 私も本ページ、
文のレイヤーと
絵のレイヤーは
別の日に制作して
いますが、

そうしたのは友人の
ように照れからでは無く、
陶酔又はクールダウン
のためでも無くて、
ただイッ気に描く時間が
取れなかったから
というだけです。

 こういうのって、
ドキドキとか、
恥じらいとか…
自ら官能?🤨
とかしながら
描かんといかんの
ですかねー?

 「『感動』は作者が
自らしながら描くべし!」

しばしば聞きますけどね。


   次ページ、
修道士のユニフォーム姿が痛々しい
デノワさん。



32-1 いきなりパパにならなきゃダメなんですか?!

2025年01月20日 | 第32話 ポータブルシュンガショウシ
  


 30話8ページで
仄めかされていた場面。

 デノワ夫妻が
新婚3ヶ月くらいの時期。
足ダン壁ドン、
&覚悟せい!!
…と、
凄い形相で迫り来る妻。
😨😰😳🙄😖😣😲😐

 いや〜心配なのは
ブログで漫画掲載してると、
それだけで
〇ロ〇〇ガの広告が
入って来るんで、
この内容だと
出る確率が上がって
ヤバイかも。



🙈 次ページは更に確率上昇…かっ!?


登場人物紹介と今までのあらすじ

2025年01月03日 | 第32話 ポータブルシュンガショウシ
  


 1765年の秋、
英国の冴えない
ノベライズ作家
ハリソン氏は起死回生の
旅行記を書くために
イタリアへと旅立ち、
フランスでマルセルが
従者として加わります。

 旅の途中では当時の
英国の人気作家
トリストラム・
シャンディ氏の正体を
知りたがる人々が
知ってるかもしれない
ハリソン氏に次々と
近付いて来ます。

 アヴィニョンまで
辿り着いた一行は
ホテルの主人一家や
彼らの友人クレールと
親しくなりますが、
クレールの元恋人で
貴族のエクトル氏とは
険悪な雰囲気。

 更にホテルには
主人の弟や孤児院の
子供達とその世話役の
修道士達と神父が
翌日の聖マルタンの祝日を
一緒に祝うために
やって来ます。

 その夜、
ホテルの中では
様々な人間模様が
繰り広げられるのでした。
 

 ※「トリストラム・シャンディ」は
  18世紀英国の作家
  ローレンス・スターン
  (1713〜68)が書いた
  実在の小説ですが、
  この物語はそれをもとにした
  フィクションです。



  本編開始は何日か後の予定です。


第32話 【 ポータブルシュンガショウシ 】 あらすじ

2025年01月02日 | 第32話 ポータブルシュンガショウシ
  


 男女間の異性愛について
古代ローマ時代や
20世紀後半に比する程、
実に、実に大っぴらで
寛容だった18世紀。
フランスでは
艶っぽくて美しく
華やかなロココ芸術が
王侯貴族社会を中心に
咲き誇りました。
 
 絵画の世界では
ギリシア・ローマ神話を
題材にした実に
悩ましくも艶めかしい
数々の傑作が描かれましたが、
そういう画家らの代表者が
フランソワ・ブーシェ
(1703-70)でした。

 ブーシェは
「ビーナスの画家」
「ビーナスと結婚した画家」
と呼ばれるくらい
愛と美の女神ビーナスの絵を
描きまくったので
「死んだのも
ビーナス絵を描いてる
時だった」
とまで言われる事が
あったくらいでした。

 そんな
稀代のエロ絵師の複製を
収録した小型本や
その他の画家の
そのテの絵の数々を
版画化した物、
そして艶話集を
小型トランクに詰めたのを、
仲人さんから
結婚祝いにプレゼント
されてしまった
元修道士のデノワ氏。

 …捨てるに捨てられず
もう十数年。
今や娘も息子も年頃に。
孤独な悩みに困り果て、
作家のハリソンさんへと
何か奇抜な解決方法は
無いかと相談します。

 それに対し、
ハリソンさんは
自分の中でそういう物に
対して湧き上がる
特殊な感情をデノワ氏に
打ち明けた後で
救済を申し出るのでした。


  次は登場人物紹介とあらすじ。