モーツァルトとマリー・アントワネットの
有名なエピソードは、第16話の「天才少年と手紙」
の中にも出て来ています。
モーツァルト少年がアレクサンドラという少女にも
皇女様の時と同じような事を言ってるのですが、
アレクサンドラからは…やんわりと断られてしまった。
そこで姉のナンネルが吹き出し、
後でアレクサンドラに「実はね…」と話したらしいのです。
前回書き忘れていましたが、
パリでは、現代でも誰もが知っている曲を作った人物が、
すでに活動していました。
バイオリンの名曲「ガボット」の作曲者ゴセックです。
この人、クラシック音楽界の一発屋かと思いきや、
長生きもして、フランス革命中もその後も
大活躍していたようです。
マルセルの未来に立ち塞がる人物かもしれないのに、
フランス・バロック音楽の人達とは異質なためか、
すっかり忘れておりました。
クレールさん、あれほど美しいのに浮いた話が
今まで一つも無かったというのも、
可笑しなものかもしれません。
しかも、貴族の若き当主の運命を狂わせていたとは…。
その若者は…実はもうこの物語中に登場しているのですが、
誰だか分かりますか?
クレールさんは物入れを腰に紐で縛り付け、
更にその上からエプロンで被って隠しています。
そこから取り出した紙には、古いイタリアの物語が
書かれていたのでした。